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SSR(高校2年生)京田辺市への提案 -草案から仮発表まで Online

  • 2022.02.15
  • 授業

新型ウィルス感染拡大の影響から、1月25日から3学期の講座は全てオンラインとなってしまいました。SSRでは、リモートによるオンタイムで生徒たちと繋ぎ講座を継続しています。取り組んでいることは、フィールドワークを経て、より良いまちづくりのための自分たちのアイディアを話し合い、検証し、いよいよこの学年の最終的なゴールである京田辺市への提案としてまとめることを目指します。

【レクチャー】

オンタイムのリモート講座は、Teams Meetingを使うことになりました。提出物や、情報の共有も全てTeamsのグループ内で行います。教員よりレクチャーを受け、生徒たちそれぞれが十分に使いこなせるようになっています。

【提案のためのパワーポイント作成にあたって】

自分たちの知ったことや、学びをまとめ、情報を共有するための資料作りの機会は今までにもありました。課題図書の要約の発表や、まちづくりのための自分のアイディアの発表などです。ここでは、京田辺市に提案するにあたり、相手に理解し納得してもらうための資料作成が必要となります。そのためのポイント、特に資料の構成について、教員がパワーポイントの例を挙げて紹介、解説しました。


●パワーポイントの構成●

①タイトル②京田辺市の方針③京田辺市の方針の具体的説明④京田辺市の既存の具体的な取り組み⑤自分たちの制作のベース⑥自分たちの政策の提言⑦政策提言の具体的説明⑧提言を実現するとどういう効果が見込まれるか⑨感謝と参照情報


9ページに渡る内容を、これまでの話し合いを踏まえて、グループ内で役割分担をしながら進めていきます。とくに重要なのは、提案の具体性、そしてどのようなメリットをもたらすかという点についてわかりやすく提案することができるかです。

【エリアごとに分かれてアイディアを検証】

フィールドワークを実施した4つのエリアごとのグループに分かれ、提案できることについてアイディアを出し合い、検証し、まとめます。エリアの特徴や課題を理解し、意見を交わします。話し合いの共通のトピックとなっていたことは、若者の気軽な参加の実現、子育て世代へのアピール、京田辺だからこその取り組みといった内容が目立ちました。また、アイディアを出し合うと同時に、他の地域や、既に取り組みのある事例をたくさん調べる必要性を感じ、それぞれが自宅で情報収集も続けます。

【各チームの草案】

生徒たちはまとめた資料などを設けられた期限毎にWEB上で提出し、教員は質問を受けアドバイスをするためのミーティングを講座の日程外にも設定、オンラインながらもいつでもオープンな話し合いが可能な環境でした。提案はパワーポイントにまとめ、Aチーム、Bチームで互いに発表し合い、質問や疑問点など、どんどん出し合いました。提案をよりブラッシュアップするためには、教員によると「ぶっ潰し合い!」が必要、問題点を気付く限り挙げて、修正、改善を行います。そして来週には、講座全体で各チームの発表を行います。


●チームA1(松井山手エリア)

京田辺市の市政が注目する子育て世代をターゲットとしたフリーマーケットの定期開催を中心として、次世代のためのエコ活動の一環も担う。また、ふるさと納税の返礼品の協力企業である大手の協賛も得て、より広くこうした京田辺市の活動を発信していく。



●チームA2(普賢寺エリア)

単なる田舎ではなく、自然豊かな郊外として活かし、全世代が憩える広場を設置する。地元の店舗による親子カフェ、フリーマーケット、屋台、そしてイベントを定期開催する。京田辺市の過疎地域の活性化と同時に京田辺市の既存の産業の発展と魅力を発信していく。



●チームB1(甘南備エリア)

まちづくりで大切な要素である市民参加とゴミ問題。甘南備のゴミ処理場やエコパークと協働する学生中心のボランティア団体を組織する。その活動やアイディアから次世代の環境を守るライフスタイルの提案や実際にゼロウェイストを目指すまちとして、京田辺を内外に発信していく。



●チームB2(京田辺駅周辺エリア)

空き店舗を利用し、多世代の交流、人々が安心して勉強や仕事のできることを目指したコミュニティースペースを創造する。人々の交流や情報交換、また地域の一員としての自覚の芽生え等を通じて地域の、また京田辺市全体の活性化を図る。


【改善点・課題】

京田辺の目指すまちとマッチしているか/費用面/管理するのは誰か/フリマは一般的だが独創性は何か

こういった指摘のあったポイントをさらにチームで検討し、来週の提案発表までに改善する予定です。