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SSR(高校2年生)『地域・都市の社会学』各章ごとのプレゼンテーション2

  • 2022.06.21
  • 授業

『地域・都市の社会学』を読み、グループごとに各章を担当してまとめたものについて、先週に引き続き生徒たちがプレゼンテーションを行い、ディスカッショントピックについて話し合います。資料、強調された要点、ディスカッションになったトピックを紹介します。

 

● 第10章 「限界集落」の「限界」はどう乗り越えられるか─ここに生きる意味の承認

限界集落の真実 観察/仮説/検証

世代間の住み分け、再度実感する「集落」というフレームの存在を乗り越える。諦めなどから誇りの空洞化が起こり、誇りの再建が求められている。集落の「意味」「アイデンティティ」の承認はどうもたらされ、人口減少をどう乗り越えていくのか。決して経済面だけではない、互いに配慮し譲歩できる「主体性」の変換により、承認の連鎖反応が起きる。


集落での地元学、都市農村交流、ワークショップなどの開催でそこに暮らす意味を改めて感じ、異質な人びとの知見を取り入れることでも変化


●第5章 ナショナルなものと地域・都市──〈中心〉と〈周辺〉,その先にあるもの

私たちの選択は誰のもの?何かによって強いられている?都市の持つ力を理解する。都市構造を理解するモデルとしての空間的共存のスケール、スケールからわかる共存と格差の意味。国家の意味。国家と都市の関係性。


都市が国家を超えるとき、「ヒロシマ」を例に

第二次世界大戦後と平和と司法の成立の2つのターニングポイント

恒久平和への努力の義務付け、そして独自の外交

平和行政により海外都市との関係を築く


●第3章 空間と場所の問い方──マクロ・ミクロからのアプローチ

「虫の目から」人はどう生きているのか、どう空間を捉えているのか。「鳥の目から」都市空間を可視化する。社会地図から空間的な特徴を考え、課題や発見が見えてくる。「表象の空間」として具体的な場所の1つ温泉場を、そこでの人の生き方から日常的実践の場として読み解く。かつての代々木公園のイラン人の集まりを例に、都市のコンタクトゾーンの意義。支援すべき人のリアリティが見えてくる。


人びとは何を考えてどう生きているのか

現代社会で何が起こっているのか知ること

空間や場所は、その都市の特徴や問題が見え、そこに住む人たちの求めているものを見つけられる


【課題】

改めてクラスでのディスカッションをふまえて、Google Classroomに教員が挙げるディスカッショントピックに対して自分の意見、プレゼンテーションを聞いてわかったことなどをまとめます。

 

それぞれの章の考察では、生徒たちはそれぞれ違った意見も持っていますが、それぞれの意見、その背後の価値観も尊重し合ってディスカッションを進めている様子が大変印象深いです。