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SSR(高校2年生)お互いを知る/アイディアを出すためのワーク

  • 2022.04.12
  • 授業

高校一年生で受講した「SSS(Sustainable Society Study)」からその学びを深めたいと希望する生徒たち30名がこの「SSR(Sustainable Society Research)」を受講しています。このWWLプログラムでは高校1年生「Sustainable Society Study」から3年生「Sustainable Society Design」まで一貫して、「まちづくり」をテーマとし、グローバル・イシューを取り上げ、問題解決へのアプローチを行います。またさまざまな科目の教員が担当するチームティーチングも大きな特徴であり、本年度の「SSR」を担当するのは、別の視点を持つ、社会科の帖佐教諭と理科の城村教諭です。今日は、第一回目の講座です。

 

【SSRで身に付けて欲しいこと/取り組むこと】


アカデミックスキル/課題解決のための方法論/グループワーク/答えが1つでない問いに向き合う姿勢/「社会」をつくる一員であることの自覚/まちづくり・SDGs・社会・経済についての基礎知識/フィールドワーク


それぞれの生徒が得意なこと、不得意なことがあると思います。その中で、グループワークや役割分担の中で、お互いに協力して課題に向き合っていきましょう。こうした取り組みを通じて社会に出てからも必要とされるスキルが身に付くと考えています。

 

【work1 お互いのことを知る】

●1人3分程度の自己紹介

グループワークが多くなるこの講座では、誰がどのような事に興味があり得意分野は何かなど、お互いを知ることはとても大切です。そこで、住んだことのある街、趣味やストレス解消法、将来の夢、なぜこの授業を選択したか、住んでみたいと思う街とその理由、最近関心を持っていることなどを共有しました。

ここでは教諭2人の自己紹介から抜粋し紹介します。


帖佐香織教諭(社会科)

最近グループワークで人と助け合うことの良さを実感中

日本以外では、台湾、パリに住んだ経験あり

趣味はバレエ、ダンスやオペラ鑑賞、都市巡り、アロマセラピー

ストレス解消は、1人でいることも好きだが、最近は気の合う人との会食やおしゃべりを楽しむことが息抜きに

住んでみたいのは、住みやすさや公平さ、人々が幸せそう、文化的な面などの理由から、コペンハーゲン、ロンドン、台北、パリ

最近の関心は、GAFAと呼ばれる、それぞれの分野で市場を席巻している大資本によるサブスクビジネスへの疑問


城村怜教諭(理科)

どちらかというと昔からグループワークより1人が得意

大阪の田舎で育ち、大学と大学院の9年間を東京で過ごす

東京では一流の文化的施設があることに大変魅力を感じ、美術館や博物館、科学館や図書館を巡ることを楽しむ

教員をしながらもう一度学ぶ楽しさを実感する日々

ストレス解消は、ドラマ、アニメ、マンガ、読書

教員になる時に学んだ「憲法」に興味があり、あえて言うならば「基本的人権」が守られている街に住みたい

物質的な要因で街に魅力を感じるというよりは、歴史や街の成り立ちの背景など目に見えないものに惹かれる


生徒たちの自己紹介から

住んだことのある街、国はどこですか?


シンガポール、台北、プノンペン、クリチバ、メルボルン、フランクフルト、クワラルンプール、天津、大連、北海道、埼玉、西宮、静岡、奈良、国だとアメリカ、中国、ニュージーランド、南アフリカ、ジンバブエ、内モンゴルなど


趣味、好きなことは何ですか?


庭いじり、音楽、カラオケ、ドラマ、ダンス、読書、Netflix、YouTube、空の写真、サッカー、バスケ観戦、走る、自転車、料理、長風呂、日記、国内外株、食べること、ゴルフ、テニス、ゲーム、ウサギ、刺繍、睡眠、家庭菜園など


将来住んでみたい街、国はどこですか?


北欧、カナダ、白夜のある地域、ニューヨーク、シアトル、オーストリアウィーン、ハワイ、韓国、愛知県、北海道、東京、鹿児島など


この講座を選択した理由を教えてください。


苦手なプレゼンを克服したい、SDGs関連の仕事に興味がある、オープンエンドな問題について話し合いたい、高1(SSS)が面白かった、SDGsに意識の高い国から帰国した、社会に対する視野を広げたい、皆でアイディア出すことが好き、環境問題に興味がある、まちづくりに携わってみたいなど


将来の夢は何ですか?


海外での仕事、貿易系の仕事、自分の主張がはっきり持てる人に、自分で事業をしたい、人とかかわる仕事、社会に貢献したい、結婚して犬が飼いたい、投資ファンドをしたい、複数の語学を身に付けたい(独英中)、目標を見つけたいなど


住んだことのある街、国からも、多様なバックグランドを持つ生徒たちがこの講座にも集まっていることがわかります。興味も関心も様々、しかし講座の選択理由では、昨年の導入部であったSSS講座が面白かった、好きだった、興味を持ったという生徒がほとんどで同じ関心のもとに集まっていることもわかりました。まちづくりに触れて、自身が住みたいと感じる街については、自然豊かなところと、またはなんでもある都会と大きく2つに意見が分かれました。将来については、まだ漠然と考えている生徒が多く、この講座でも目標を探す何かのヒントを見つけたいという気持ちも伝わってきました。

 

【work2 アイディアを出すためのワーク①】

皆さんはどのようなプロセス、方法論で問題を解決したり、そのためのアイディアを考えますか?

●エクスカーション

アイディアを出すためには、おもに「分析モード」と「発想モード」があります。今日は「発想モード」を使って、ある問題にグループで取り組んでみます。

<例題>新しい筆記具を「エクスカーション」という手法を使って考えてみましょう。

 

1 テーマを決める

2 テーマとは無関係なもので、カテゴリーを決めてリストを作る

3 リストのそれぞれの項目について、特徴や印象を思い浮かべる

そこからアイディアを考えてみる←頭を柔らかく!

 

生徒たちの選んだカテゴリーの例


先生たち、動物、果物、国、花、音楽、魚、趣味、鳥、など


思いもつかないカテゴリーもあり、ここからどのような発想が広がっていき、最終的にどのような筆記具のアイディアが生まれるのか楽しみです。課題はグループのメンバーでアドバイスをし合いながら、個人で仕上げます。