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SSS(高校1年生) 「京田辺ってどんなまち」 -上村 崇 京田辺市長

  • 2021.11.20
  • 講演会

2021年11月20日SSS-講演-(高校1年生)

 

今日はまちづくりの学びの一環として、上村京田辺市長に直接お話を伺うことのできる貴重な機会となりました。これまでに生徒たちは、まちづくりにはどのような視点があるのか、どのようなまちづくりが理想なのか、自分たちの周りのまちはどうなのか、様々な観点から、持続可能なまちづくりについて学び、考えてきました。私たちにとって、とても身近な京田辺市について、あまり知ることができていなかったことに改めて気付き、まず知ることから始めてきた生徒たち、今日の講演を楽しみに迎えました。

 

● 生徒たちによる司会進行

京田辺在住の生徒たちが今日の司会進行を務めました。上村市長は、政治家、市長であり、私たちの普段の生活とはかけ離れた存在、しかし同志社香里ご出身の内部生、同志社大学へ進学すれば先輩でもあり共通点もあります。遠いようなでも親しみも湧く、そのような上村市長をお迎えすることができました。

● 市長の講演「京田辺ってどんなまち」

市長が同志社国際での講演のために用意してくださった資料は、今日のワークシートとともに生徒たちに配布しています。ここでは、講演のお話から印象的だった言葉をピックアップしてご紹介します。

 

「京田辺が皆さんの大切なまちになることを願って」

今日はせっかくこうして京田辺に縁のある皆さんを前にして、将来このまちが皆さんの大切なまちになることを願って話しをさせていただきたいと思います。

「政治家って?」

うさんくさい!?お金儲けしていいもの食べてる!?スキャンダルばかり!?市長からの質問に正直に手を挙げる生徒たち、マスコミの報道の影響からそういうイメージを持っていると思います。ただ、中にはまじめに取り組んでいる人がいる、今日はそのこともぜひ知ってもらえたらと思っています。市長としては、行政を滞りなく行う行政機関の長という役割、そして政治家として選挙などの活動を行う役割の2つを担っています。

「native田辺」

私は生まれも育ちも京田辺の地元民です。「native田辺」、これは大学生時代に友人たちから皮肉を込めてそう呼ばれました。そのくらい、京田辺に通学している学生たちにとっても京田辺は田舎で何もない、魅力のない場所だったのです。そう思われていることを心の中で悔しいと感じ、良いまちにしたいと思ったことが自分の活動の原点だったのかも知れません。

「47都道府県全て制覇!」

なかなかこれを達成している人は少ない。私は全国制覇をし、また数々の海外にも行く機会を得て感じたことは、色々なまちがあり、色々な人がいる、そのことを皆さんにもぜひ知って欲しいと思います。海外では、スーパーに必ず立ち寄りコーラの値段をチェックしますが、そういったことでその国の物価などを感じ、考えたりすることも大事だと思っています。

「京田辺市とは発展のポテンシャルの高いまち」

交通の結節点であり、主要な都市部へのアクセスがよい恵まれた立地にあります。交通の要であるということは歴史上、発展のポテンシャルがとても高いとされます。今後は、高速道路のさらなる開通で、より便利になっていくと思います。皆さんは刺激のあるまちが良いと思う年代、でもどこかの都市と同じようになることがいいのか、独自の良さとは、そういった観点でまちづくりを考えて欲しいと思います。便利なまち、自然が豊かなまち、整備された住宅地、学術研究都市といったまちの利点、こういったことを踏まえてこれからの京田辺のあるべき姿を考えていきたいです。

「お互いに困った人がいれば声を掛け合えるまち」

住みたいまちを考えたとき、いつもここに立ち戻ります。何もしない、じっとしている、そんなまちにはしたくない。時代の流れとともに地域コミュニティの希薄化が進むなか、困った時は助け合うような、みんなが手を携えて問題を解決できるような温かいまちづくりがしたい。そのために行政も支援をしたいという思いが強いです。「協働」は将来を見据えたまちづくりの大きなキーワードです。

 

● 一問一答

生徒たちの質問にもめいっぱい答えてくださいました!


まちを良くしていくために高校生ができることは?

まちを知ること、気になったこと知ろうとする、関わるきっかけ作りを


高校生のときにしておくべき勉強は?

選ばれるのではなく、自分で学部を選べ!(内部生)

歴史は先々に繋がること

語学やお金の流れも必ず役立つこと


市長になる動機は?

26歳で市議会議員になり、同級生たちのベビーブームもあり、いいまちにしたいという思いから、議員とは違う行政の長、政治家として活動の幅の広がる市長に興味を持った


方針を決定する上で最も大切にしていることは?

自分の信念は大事にしているが、市民の声は多くの場合正しい、もし信念に固執しすぎて物事が進まないのであればその際は歩み寄ることも考えている


市長の仕事の魅力や大変さは?

土日祝日でもお休みのない毎日は大変

社会のために関わっているというやりがい

自分の思いを発信できる仕事


市政に関心をもってもらうために苦労していることは?

声が届かないところにも届ける努力

発信すること


理想のまちは?

困った人がいたら声を掛け合うことができる温かいまち


市民に期待していることは?

何よりみんなでまちを好きになって欲しい


印象に残っている国、まちは?

フィレンツェ、スウェーデン、マレーシア、クアラルンプール


国内外のまちづくりに関する取り組みで注目しているのはどういったものか?

アメリカ、ポートランドの住民と市政が協働して築くコンパクトなまちづくり


住むまちを選ぶ上でのアドバイスは?

京田辺を選んで!

相性の良い、肌に合うまちというのがきっとあるので、そういう感覚を磨いて欲しい


 

● 講演が終わり

講演の最後には、「これから皆さんが京田辺で、知ったり、食べたり、歩いたり、もっともっとホームタウンとなっていけるよう頑張っていきたい」と力強く話してくださいました。今日は限られた時間のなかで、市長が高校生を相手にでも、真剣にお話をして下さり、時間をめいっぱい使って質問等にも全て答えてくださったことが大変印象深かったです。何より、市長の京田辺への愛が伝わり、また、行政という一見、高校生には遠い話も身近に、そして興味深く解説してくださいました。生徒たちも最後まで、市長のお話に聞き入り、上村市長を好きになり、応援したくなり、そしてその市長が行政をリードする京田辺に改めて関心を持ったはずです。内容がたくさん詰まった今日の講演のお話の中には、これまで授業で学んできた内容とつながることも多くあり、また新しく気付かされることもあり、大変貴重な良い学びの時間となりました。

上村市長、そして市役所のご担当者の皆さま、大変お忙しいなか、今日はこのような機会を作ってくださり本当にありがとうございました。

最後に、司会を務めた生徒たちも加わり、取材に来られていた記者の方の写真撮影にも応じました。