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SSS(高校1年生)Introduction

  • 2022.04.23
  • 授業

文部科学省の委託事業であるWWL(World Wide Learning)コンソーシアム構築支援事業の拠点校となり3年目を迎えました。同志社大学等と協働して新しいカリキュラム開発を行い、国内外の連携校とともに取り組んでいきます。プログラムのテーマはSGHで取り組んできた「環境問題」から発展させ、環境に配慮した理想の街、住み続けたい街の探求をテーマに「まちづくり」としました。今日は、高校1年生の必修科目「SSS(Sustainable Society Study)」初回の講座です。この講座では未来を考える指標として「SDGs」を用い、「SDGs」の視点をもって街のあるべき姿を考えていきたいと思います。このプログラムでは2年生「SSR(Sustainable Society Research)」、3年生では選択科目「SSD(Sustainable Society Design)」として展開され、興味を持った生徒には3年間を通じて共通したテーマで学びを深めていくことができます。

 

●多様な科目の教員によるチームティーチング

グローバル化が進み、多様な社会における問題解決にあたって答えは1つではありません。この講座でも、多様な角度から問題にアプローチします。そこで、さまざまな科目の教員が関わり1つの講座を受け持つというスタイルを取っていることも大きな特徴です。

【教員の紹介 -住んでみたいまちとその魅力から】

A組担当 坂下淳一教諭(理科)

アムステルダム:美しい水辺の生活、快適な自転車移動

京都市:小さすぎず大きすぎずほどよいサイズ、山・川も中心部から近く適度な都会感

B組担当 吉田恵都子教諭(技術家庭科)

リヨン:海の近く、ゆったりとした生活、気候が良い、食べ物がおいしい、ヴァカンスの地

別府:温泉のまち、ノスタルジックな雰囲気、観光地ではない地元の温泉、大学街でアカデミックな住民の移住も増えている

C組担当 北川浩司教諭(芸術科)

シアトル:多くの一流企業・カフェの発祥の地、なぜという好奇心を掻き立てられる

京田辺市:生まれも育ちも就職も生粋の京田辺市民!

D組担当 朴元婀怜教諭(宗教科)

ロンドン:歴史ある立派な教会が街中に点在、公共交通機関の充実、Musicalなど文化的な面も充実

新宿:いろいろな人と出会う場所、何でもある、多くの刺激、まちを考えるうえで学び多い

E組担当 帖佐香織教諭(社会科)

パリ:街全体の雰囲気が美しい、都会でありつつ噴水や公園など憩いの場が多い、日常に美術館・音楽・カフェなど日常に素敵な場面が溢れている

神戸・横浜:港町、異文化の雰囲気

F松野翔太教諭(情報科)

シンガポール:都会、公共交通機関が整備されている、都会でありながらその長い歴史を感じられる

高田馬場:教育機関が豊富、アカデミックな雰囲気、文京区は人気のエリア

教員の住みたいと考える街はそれぞれ違います。どのような街に住みたいかということは、人によって違うことがここからもわかります。SDGsの指標として、「誰一人取り残さないこと」があります。そして17ある目標の11に「住み続けられるまちづくりを」があることを知ってほしいと思います。良い街とは、考えていくときに直感的な要素だけではなく、説得力を持つ裏付けがあることも必要です。

 

●この講座で身に付けて欲しいアカデミックスキル


問題の分析 analysis

調査 research

考える・批判的な思考 critical thinking

話し合う・相談する discussion

まとめる summarization

発表する presentation, report


これらを使い論理的な思考を行っていきます。直感的ひらめきと組み合わさり、「なるほど!」「それはすごい!」となるはずです。ホールに全員が集まっての授業の形態も今日が初めてだったと思います。この講座では、こうして全員でホールにて、各教室に分かれてのグループワーク等、そして学校の外に出てフィールドワークなど、様々な授業形態を予定しています。それぞれの場面で、それぞれが果たせる役割を思う存分発揮して、どんどん前向きにクラスに参加して欲しいと思います。

他の授業とはまた違った、目標に向かって、それぞれの多様な生活体験や経験から思う存分意見を交わし、協力する、同志社国際高校ならではの学びの時間にしていきましょう。