SSS(高校1年生)武田重昭先生講演のふりかえり
- 2022.06.18
- 授業
先週は、大阪公立大学の武田重昭先生にお話を伺い、まちづくりについて考察し、これから提案につなげていきたい生徒たちにとって、大変貴重な学びの機会となりました。今日は、講演後に生徒たちに提出してもらったコメントシートのいくつかを紹介しながら、その講演を振り返りたいと思います。後半は、情報科の松野教諭から、今後の提案やプレゼンテーションの機会に役立てるスライド作りの基本について情報デザインの基礎を学びます。
●生徒のコメントから
「このまちで生きる私たちが好きだ」という気持ちを大切にしながら、自分がまちの一員なのではなく、自分自身がまちであるということを意識したいと思いました。
それを利用することによって魅力的な空間がより発展しているのだと今日の話を聞いて気付きました。これからは、私たちがそのようなネットワークの一員であることを自覚して、まちをつくるのは自分だという意識をもって過ごしたいと思います。
様々な発見があり、自分が新たに探究したいことができました。様々なことに疑問を持ち、まちを、未来をつくる一員として、社会に参加していきたいと思います。
「みんなのまち」ではなく「私たちのまち」という考え方を知って納得しました。私もその言葉を胸に留め、何か行動を起こしたいと思いました。
住みやすいまちとは、施設や環境、行事などだけではなく、人々の生活など込みでまちの魅力ということを初めて知り少し感動しました。とても興味深くて、まちに対する考えを改めさせてくれる機会を与えてくれたので、とても感謝しています。
今思えば僕が前に住んでいたまちを誇りに思う気持ちがなかったのは先生の仰っていた弱いコミュニティを大切にせず、強いコミュニティに頼りきって他人任せの意識があったからかもしれないと感じました。これからは自分自身がまちの一部だという自覚を持ち、弱いコミュニティを大切にしていきたいと思います。
私が住んでいたアメリカでは、様々なバックグラウンドを持った人々が同じ社会で生きていて、近所の人との距離が近く、コミュニケーションが取れていたなと思いました。帰国後感じていた違和感は、自分がその地域の一員であるという意識の低さが理由ではないかと思いました。
生徒たちのコメントからは、今まで意識を向けていなかったことへの気付き、新しい発見の連続、他人事だと思っていたことが自分事であったという認識、これからの過ごし方の意識の変化など、講演をとても興味深く聞き、それぞれが自分なりに納得して何か行動につなげようという意識がとても伝わってくるものが多くみられました。
改めて、武田先生に心から感謝申し上げます。
次のステップとして、まちの良いところを見つけるにはどのようにすればよいか、また自分の住んでいる(住んでいた)まちの素敵なところについて考えてみたいと思います。
●プレゼンテーションのための情報デザイン
今後、まちの魅力を発見、伝えるためのプレゼンテーションをしてもらいます。その際にも、今後の必ず必要となるものとしても、スライドの作り方というのは大切なスキルです。
1 誰のためのプレゼンか
プレゼンテーションを行う際に、誰に対して、何のために、ということは大きなポイントです。その上で、スライドの作成は、視覚、聴覚、に訴えるものとして大変効果的です。
2 スライド作りの基本
・1スライド1メッセージ
簡潔に、紛らわしさ、迷いはなるべく省く
3 スライドデザインの基本
・わかりやすさの3要素(簡潔さ/統一感/見やすさ)
・構造を視覚的に表現
まとめ方の工夫
見やすいということは伝わりやすさ(フォント、色、大きさ、コントラスト、余白)
・要素の配置
目線の動きは左から右、上から下、大項目から小項目へ
・カラーユニバーサルデザイン
色認識の個人差に配慮
スライドを作成する際には、本当にそれが必要かということと目的に合っているかということの再認識が必要です。今後のプレゼンテーションだけでなく、大学生や社会人になっても大切になってくるプレゼンテーションの資料作り、ぜひ大いに活用してください。