SSR(高校2年生)京田辺市の目指すまちづくり -京田辺市役所企画調整室 吉田啓介氏
- 2021.09.07
- 講演会
4回目の緊急事態宣言の発令される中スタートした2学期でしたが、クラスには受講者全員の顔が揃いました。やはり例年とは違った夏休み、移動の自粛が求められ、地元やまちのことをいつも以上に意識した夏休みであったかも知れません。
今日は、1学期に取り組んだ京田辺市の立体地図作成から得た情報を振り返り、その後、オンラインで京田辺市役所企画調整室の吉田啓介さんと繋ぎ、実際にまちづくりに関わるお立場から京田辺市についてお話しを伺いました。
1 京田辺市の立体地図を振り返って気付きや疑問を整理する
● 古くからある、また新しく整備された地域によって、繁栄や人口などの格差があること
● 地図上に設置したバーコードで地域の住民の意見も再確認
● 改めて疑問に感じることをまとめてみよう
2 講演『京田辺市の目ざすまちづくり』京田辺市役所企画調整室 吉田啓介氏
お仕事がお忙しい中、この講座のためにお時間をいただきお話しを伺うことになりました。
【京田辺市の概要】
● 所要都市へのアクセスの良さ
京田辺市は大阪、京都、奈良、三都市を結ぶ三角形のほぼ中心に位置する
● 小都市
人口7万人を他と比べると
・・・京都府 252万人/ニューヨーク823万人
同じ規模ではアンドラ/ケイマン諸島→いずれも有名とはいえない!
京田辺市も知名度が高いまちではない
● 人口増加と今後の課題
全国でも珍しく56年連続の人口増加!
新しい住宅地の整備が進んでいるためであり、将来は必ず少子高齢化で人口は減少へ
【京田辺市の総合計画】
● 長きに渡りぶれないまちづくりの都市像「緑豊かで健康な文化田園都市」
豊かな自然に囲まれた誰もがいきいきと暮らすまち
歴史や文化を継承し、関西学研研究都市から想像される新しい文化にも触れるまち
所要都市との便利なアクセスにより、農業や工業、商業などの産業の活気溢れるまち
● 重点プロジェクト
今後4年で重点的に取り組むプロジェクト
市長が示す5つの重点政策を基に、ワークショップなどの市民の意見を踏まえ、施策体系の分野を横断して、戦略的、重点的に取り組む
Ⅰ子育て支援 / Ⅱ市民協働による安全安心 / Ⅲ支え合い / Ⅳ利点を生かした産業復興 / Ⅴ時代の変化への対応
● 重点プロジェクト+1とこれから
開かれた行政を目指し、SNSの活用、大学と地域との連携など市民と協働し質の高い行政サービス、効率的な行財政運営を行う
やはり市の魅力は豊かな自然環境!紹介したい場所が多く、発信し、そして守りたい
スーパーシティへの挑戦では、特区の制限緩和による新技術の試行、導入(申請結果は本年中)が期待される
● 質問タイム
Q:アクセスが便利と言うこと以外に実際に感じているまちの誇りは?
A:子育てのしやすさ、住みやすさ、小中校の教育の質の高さ、自然等バランスの良さ
Q:スーパーシティ構想の申請が通らなかったら?
A:更地の有効的な活用、開発についてはいずれにしても進めていく方針
Q:コンパクトシティへの実際の取り組みは?
A:市内の公共交通は充実していない現状、移動手段のない人達へのアプローチが課題
スーパーシティ構想の中で、自走運転バスなど新しい技術の元での運用も視野に
Q:災害とコロナが重なった際の対策は?
A:避難所対策、自主防災の訓練を定期的に開催中
Q:新市街地、学校の新設、未来の人口減少における施策は?
A:人口8万人計画を立てまちづくりをしている中で、新しい施設を作る際には必ず古い施設の再編等も併せて計画に盛り込んでいる
印象深かったことは、吉田さんが実際に子育て世代として京田辺市で生活し、安全で豊かな自然環境や充実した教育環境、他の地域との交通のアクセスの良さなど、その良さを実感されていること。そしてまちが好きだという気持ちが私たちに伝わり、それがまた私たちが京田辺に益々関心を寄せる大きな理由になりました。
今日は貴重なお時間をいただき、改めて京田辺市について学ぶ機会を持てたことに心から感謝いたします。ありがとうございました。