大阪公立大学 武田重昭先生講演
- 2025.06.09
- 講演会
この講座を始める際に東京大学のまちづくり大学院にお話を聞きに行った際、専門の先生としてご紹介を受けたのが、大阪公立大学の武田重昭先生です。ご縁が続き毎年講演に来てくださっています。昨年は在外研究先のベルギーから、現地は早朝にも関わらずリモートで講演をしてくださいました。フィールドワークの際にも大変お世話になったスウェーデンの都市デザイナーで建築家のDavid Simさんとも繋いでくださいました。この講座にはなくてはならない講師のお1人です。
●武田重昭先生の講演 「持続可能なまちづくり」
武田先生の講演では、主にランドスケープ・アーキテクチャを中心にお話をしていただきました。ランドスケープ・アーキテクチャとは「自然と人、社会をつなぎ、持続可能なまちや風景をつくるためのデザイン」であることを伺いました。19世紀の都市問題を背景に誕生したこの分野は、「五感に訴える風景」を理想とし、公園や街路、公共空間などを通して、人々の生活と環境の調和を目指しているということも学びました。私たちの暮らしそのものがランドスケープをつくっているということには、新しい驚きと気づきがありました。
また講演では、風景は単に“見るもの”ではなく、人々の暮らしや記憶、人との関わりによって成り立つものであり、都市そのものも生き物のように変化し続ける存在であること。目先の成果だけでなく、未来を見据えてまちを育てる視点の重要性についても語られました。
そしてまちづくりは形を整えるだけではなく、運営や人々の関わり方まで含めた総合的な取り組みであり、「パブリックライフ(公共空間での人との関わり)」が地域や生活の質を変えていくというお話も大変印象的でした。
生徒たちは、未来の都市や環境は行政だけでなく、市民一人ひとりの関わりによってつくられていくことを実感し、まちづくりをより身近なものとして考える機会となりました。
本日は素晴らしい講演と、生徒たちの質問にも気兼ねなく答えてくださり、貴重なお時間を本当にありがとうございました。

