SSD(高校3年生)それぞれの取り組み-中間報告-
- 2024.05.17
- 授業
自分の研究テーマについて、各自作業を進めています。個人での作業が多い中、それぞれスケジュールを立て、現在の進捗状況について定期的にミニレポートを作成し、全員で共有することにしています。このような機会は意見交換やお互いにアドバイスし合うといった貴重な時間にもなっています。論文として仕上げ、この最終的な研究報告は2学期の終わりを予定しています。
【それぞれの探求テーマと
➝クラスのアドバイス】
① 地元の自然保護に関する政策についての探求
花がとても美しい地元、豊中の自然を守るためにできることを探りたい。
→よい季節にさまざまな場所を実際に訪ねてみる
→市長の公約をチェックして他と対比してみる
→発表は2学期中をめどに
② 奈良の食と自治体の取り組みについての探求
交通の便も悪く奈良観光は今一つ盛り上がらない。また1つのサイトでおすすめのお店を網羅しているものが見当たらなく、新たなサイトの開設にも興味がある。
→ただの観光ガイドで終わらない、地元住民へのリサーチや政策の効果も検証したい
→自分のやりたいことも大切、同時に偏ってしまいがちなこともあるので他の意見も上手く取り入れることを考える
③ 日本また京都府における外国人労働制度についての探求
さまざまな違った立場からの問題点などをまとめて京都府に提案できればと考えている。
→実際の当事者、外国人労働者の方や、サポート団体、行政の担当者の方などに話を聞くことでディテイルが深まる
→違った自治体の受け入れ制度を比較することも必要
④ 主要国の農業の取り組みについての探求
今後重要になる食物自給率などから、日本の農業と外国における政策や取り組みの違いについて比較し日本で有効な策を講じたい。
→日本の国内でも農業への政策について地域差があるので、そこの比較も重要
→農業政策ではオランダが注目されている国の1つだが、どのような点で効果をあげているのか興味がある
⑤ 日本と外国の空き家対策についての探求
地元京都でも深刻化する空き家問題に対して、日本と外国の現状や対策について比較検討して、日本で活かせる対策を提案したい。
→海外の空き家対策について、実際にどのくらい問題視されているのか疑問がある
→京都市民としての意見もまとめるとよい
⑥ 自転車の活用促進についての探求
環境問題や健康促進などの面で全国でも自転車の活用促進が注目されているが、地元西大寺に地域を絞り、さらに効率的な策を提案したい。
→国内外の先進の取り組みは多くありそうなので、効果や問題点をしっかりまとめたい
→すでに検討されている内容ではあるので、有効的であればプランよりもプロポーザルを!
各自、取り掛かりの下調べが終わった状況だということがわかりました。今後は今日アドバイスを受けたことを検証し、できるものは実行して、共有したスケジュールに沿って進めていきます。
【全国高校生フォーラムへの参加に向けて】
生徒たちの研究発表のアウトプットの機会の1つとして全国高校生フォーラムへの参加を予定しています。文部科学省が実施しているWWL及びSGHネットワークに参加する高校生が一堂に会し、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の解決方法や提案等を英語でポスター発表し、また交流会ではディスカッションを行います。毎年本校よりSSD受講生が参加してきたフォーラムでもあります。
社会課題についての政策提言の公募については、他にも生徒が調べてきた「オーストラリアの水不足を解決する商品の提案」という興味深いものもありました。SSD受講生の1人はオーストラリアに留学経験があり、水不足の現状について報告してくれました。この問題についても活発な意見が交わされ、生徒たちの社会課題への関心の深さがうかがえました。