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SSD(高校3年生)記号倫理で議論の基礎を身につける

  • 2024.09.27
  • 授業

SSD講座では、各自の論文、全国高校生フォーラムに向けてのポスター制作をすすめています。また、松野教諭より情報科の教員である視点から「記号倫理で議論の基礎を身につける」といった論文の理論性についての講義を受けました。論理性について、新しい視点からの解説を聞き学んでいくと説得力があり、今後の論文制作にとても参考になりました。

 

●デジタル世界と倫理

論文を書くにあたり、論理性の重要さについて学んできました。そもそも論ずるとは、道筋を立てて、物事を説明するということです。


A 筋道を立てて B 裏付けを示しながら説明する/意見を述べる


この2点が大切です。今日の講座では、それに加えてデジタル世界で役に立っている論理について学びました。ここでは、「記号論理」が使われます。

 

白黒つける記号論理はコンピュータと相性が良いが、一般的な「論理」では無限や矛盾を扱えても、コンピュータでは扱いません(扱えない)。メリットとしては、内容を文字で置き換えることによって、文章表現に惑わされず、万能ではないが論理的に考えるための有効な方法の1つです。

 

 

●論理的な推論の種類

論理的な推論とは、大きな「前提」からそれに含まれる確かな「結論」を導く推論で、妥当な推論とは「結論」が正しく「前提」から導き出される論証のことです。前提がすべて真であれば結論も必ず真になることが保障されています。これは前提の認識があいまいだと結論も導き出せないということです。論理の飛躍と隠れた前提においては、必ずしもそうでないことが前提にあると結論が揺らぐことを解説していて、さまざまな練習問題の文章を読みながら前提の重要性を確認しました。思考法を理解することで、結論を出すまでの根拠や材料の集め方がわかります。


【推論】演繹法と帰納法

ロジカルシンキングにおける代表的な2つの思考法

演繹法:誰もが知っている普遍的事実を前提として結論を導き出す方法

帰納法:個別的事例から普遍的法則を見出そうとする論理的推論の方法


練習問題は野矢茂樹著『論理トレーニング101題』(産業図書)より出題