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SSD(高校3年生)夏休みの課題図書 -プレゼンテーションとディスカッションの準備

  • 2021.09.14
  • 授業

4回目の緊急事態宣言が発令さる中で2学期を迎えることになりました。夏休みも昨年に続き例年とはずいぶん違ったものになったと思いますが、各々が感じたり考えたりしたことがあると思います。そのようなこともまた共有できればと思います。2回の講座にわたって、各自夏休みに取り組んだ課題図書の精読、レポート作成に続き、課題図書の内容共有のためのプレゼンテーション、その中からいくつかのトピックについてディスカッションを行う準備をしました。

 

● 授業の前に教員が感じた夏休みについて紹介します!


坂下淳一教諭

オリンピックパラリンピックがありました。友人が設計に携わった有明体操競技場はまさにこのクラスで学んでいる持続可能を実現した素晴らしい建築で、少し違った視点から注目していました。あの大きな建物の構造材として木材を使用するという試み。日本全国の木材を利用し、日本の伝統的な木造建築のもつ美しさも表現しています。同時に未来に向けては展示会場としての利用を見込み、不要となる客席は地方自治体のベンチとして再利用できるようにしています。選手村ビレッジプラザは木を組んで建築し、使用後は木組みを外し、これも地域に返還します。こういった環境に配慮する日本の建築とその第一線にいる友人に誇りを感じました。

大会で心に残っているのは「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」という言葉。


帖佐香織教諭

例年とは違い海外に行かない夏休みの中で、思いがけず今までの人生を振り返る時間も持ちました。その中で改めてこの学校の生徒たちとの出会い、社会に出て様々な場所で活躍する卒業生との交流が、良い刺激や励みとなっていることを改めて実感しました。人と違った多様なバックグランドを持つ生徒たちは社会ではマイノリティに属していると言えると思うのですが、どんどん活躍の場を切り開いている卒業生の様子を目の当たりにすると、そういった人達がマジョリティの持つ価値観や考え方に巻き込まれず社会を動かす時代がやってきていると感じています!

このクラスは授業だけど授業ではない、皆さんも新しい価値観に多く触れる機会と捉え、自分の日常や将来に活かして生活を豊かにしてくれたらと願っています。


 

● 課題図書1冊につき1つのサマリーのレジュメを作成する

レジュメとプレゼンテーションは、その書籍を読んでいない人も内容を理解し、結果的に全ての本を読んだのと同じだけの知識を全員が得られることを目標としています。

・同じ課題図書を選択した人と相談して作業を進める

・プレゼンテーションはレポートを読み上げるようなものではなく、工夫をする

・構成としては①全体の内容のまとめ②作者の伝えたいこと③何を学び取ったか

・プレゼンテーションの所要時間:20~25分(発表・質疑応答)

生徒たちは活発に相談しまとめる作業を進め、教員は1人1人の夏休みの課題に対してアドバイスをしました。

生徒たちは活発に相談しまとめる作業を進め、教員は1人1人の夏休みの課題に対してアドバイスをしました。

 

● ディスカッショントピックの選定

課題図書の中で、クラス全体で話し合いたい疑問点を個人で5つ以上あげ、優先順位を付けておきましょう。ディスカッションを通じて、様々な角度から物事をみて、議論を通じて理解を深めることを目的としています。

・あまりにも漠然とした問い、専門的な知識がないと何ともいえないような問いは避ける

・複数の立場の意見が出やすいものを取り上げる

 

● 教員からプレゼンテーションに向けて各グループの方向性などを見極め、確認とアドバイスを行いました。

書籍の内容の重要性を整理し、正しい理解と問題点などを丁寧に話し込みました。

 

来週以降3回の講座にわたり、各グループによる課題図書についてのプレゼンテーションを行います。

レジュメは締切りまでにも何度か教員に提出し、途中経過を報告、アドバイスを受けます。

 

● 夏休みにSSDの生徒たちが自主的に参加したSDGsに関わる校外プログラム

「2021年度関西学院世界市民明石塾」 活動報告: https://www.kwansei.ac.jp/unfa/news/detail/107

「もりやまキャリアチャレンジ2021」 活動報告:https://note.com/impactlab/m/m9157c6660b8d