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SSD (高校3年生)海外研修 Denmark & Sweden

  • 2024.03.27
  • フィールドワーク

2024年3月、欧州フィールドワークを実施しました。参加者はSSD受講者6名です。まちづくり先進国でもある2国を訪問し、人々の取り組みや暮らしの様子を丁寧に自分たちの目で見て確認し、現地の方たちとの温かい交流もありました。これまでの3年間の講座での学びの集大成となる研修となりました。

 

【訪問国1 デンマーク】

デンマークの首都コペンハーゲンは、環境に配慮する精神が根付くサステイナブルな街として注目されています。歴史的な町並みが保存されるなど古いものを大切にしながらも、最先端のシステムを取り入れ自然エネルギーの活用など世界初のカーボンニュートラルな首都を目指しています。デンマークの高校生との交流では、自己決定を重視する教育と、そこからうまれる幸福度の高さについて知り、考える良い機会となりました。在デンマーク日本国大使館では、レクチャーもしていただきよりデンマークについての理解も深まりました。様々な人々との出会いにより、大変有意義な訪問となりました。

 

 

 

チボリ公園 首都コペンハーゲンのまちの中心的存在でもあり、人々の憩いの場所 公共交通機関 コペンハーゲンの地下鉄の開業開始は2002年、24時間無人運転 Cykelslangen コペンハーゲンでは自転車が通学・通勤の交通手段の約50%を占め、自転車専用の高速道路がある Harbour Bath運河をきれいにしてつくられ、現在は屋外プールとして利用 Torvehallerne 地産地消の屋内型オーガニックマーケット 在デンマーク日本国大使館 生徒たちの多くの質問に答えてくださいました Slorthaven Gymnasiumデンマークの公立高校 コロニーガーデン 家族と楽しみながら自由にゆっくりと週末を過ごすための、デンマーク発祥の郊外家庭菜園 Absalon 使われなくなった教会を改修してつくられた市民のための公共施設、誰かとの食事が孤独を減らすというコンセプトで行われるローカルなコミュニティダイニングで日々の催しも充実 ØsterGRO農場 失われた緑を屋上で蘇らせるという興味深い取り組みを行う住民のコミュニティファーム、レストランも併設しており朝食をいただく Copenhill 共生型プロジェクトの1つ世界一楽しい廃棄物発電所兼スキー場 洋上風力発電所 デンマークでは1891年より創始気候変動対策、小規模分散型エネルギーシステムへの移行、クリーン・エネルギー分野にて政界の最先端を走ってきた。その主軸が洋上風力発電で国内のほぼ50%の電力総消費量をまかなう Strøget 歩くことを意味する、世界初の歩行者天国。有名店も多数出店 Det Kongelige Bibliotek デンマークの建築家が手掛けブラックダイヤモンドと称される図書館

 

【訪問国2 スウェーデン】

Lund大学 北欧屈指の名門校。広く開放感のある敷地は植物園をはじめ庭園のようなスペースが点在し街の雰囲気を作り出す Lund大聖堂 北欧最大級のロマネスク様式の教会。石造りの外壁はルンドの街の象徴的 Westhavnen再開発地区 エネルギー100%自給、未来に向けた環境先進地区域 Malme市立図書館 スウェーデンには魅力的な図書館が多くある中でも美しい外観と快適な空間で市民の憩いの場の一つ

 

 

 

 

スウェーデン第三の街マルメは、デンマークのコペンハーゲンとエーレスンド海峡を挟んで電車で40分ほどの距離にある街です。スウェーデンでは『Soft City』『北欧のパブリックスペース』などの著者、David Sim氏ご本人によってルンド、マルメをレクチャー付きで案内していただくという大変貴重で贅沢な機会をいただきました。Sim氏のオフィスにもお招きいただきました。市民の憩いの場でもありつつとても洗練された図書館なども印象に残りました。著書にもあった北欧のパブリックスペースについて、「自然環境に配慮し、個人の自由に寛容で、人間中心の包括的な発想でデザインされた空間」を体現することができました。大変充実した忘れられないプログラムとなりました。