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SSD (高校3年生) 個人レポートの見直し作業とグループワーク

  • 2023.10.10
  • 授業

2学期の1回目のSSD講座は、夏休み中に帖佐教諭が訪れた、海外フィールドワーク候補地である北欧のデンマークとスウェーデンの視察報告で始まりました。これまでにコンパクトシティのまちづくりの事例として紹介されてきた北欧のまちの実際の景色、建物、交通、市場などの様子や、現地の人々の暮らしやまちづくりの特徴について写真を交えて紹介しました。

 

 

 

 

帖佐教諭【海外フィールドワーク候補地の視察報告】

 

●  デンマーク・コペンハーゲン

・コペンハーゲンは自転車政策に力を入れており、自転車専用の道路や、自転車が車よりも優遇されていると感じられる場面が多い。歩道や広場などには休憩できるようにベンチがたくさんある。人を大切にする暮らしが様々な場で見られる。

・アマーバッケ(コペンヘル)は、ごみ処理場の上にスキー場やカフェを作るという新しい試みで、敬遠されがちな公共施設をむしろシビックプライドを感じられる施設に転換している。

・洋上風力発電機は市民の出資で設置されている。

・コペンハーゲンの貸農園は借主が家を建てるなど自由な発想で利用できる。誰もが農園を楽しむことができるように工夫されている。

 

●  スウェーデン・マルメ

・ウェストハーバー地区は再開発をして治安が改善した。都市計画デザインを工夫し、住む人が快適に生活できるようになっている。

・主にバス交通。外国人が多く住むまち。

・図書館は移民など外国人も利用しやすいように工夫されている。

 

●  スウェーデン・ルンド

・David Sim氏が都市計画に携わる。

・小さいまちだが、広場に面したデザイン性の高い大学、図書館、美術館があり、地元のレストランやカフェも充実している。David Sim氏のオフィスではお茶をしながらディスカッションするFIKAスタイルで訪問を受け入れてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒たちは写真を見たり、先生の話を聞いて、「こんなまちに住んでみたい!行ってみたい!」と思った人がたくさんいたのではないでしょうか。本来ならば高校2年生の春に海外フィールドワークを実施する予定でしたが、コロナ禍で延期となり1年遅れの訪問予定となりました。これまで海外のまちづくりの事例について熱心に耳を傾け、学び、リサーチをしてきた生徒たちは、これから実際に現地を訪れてまちづくりについて見聞を深めることを楽しみにしています。

 


 

【2学期の授業の取り組み】

2学期は個人レポート見直し作業とグループワークを並行して進めていきます。講座の締めくくりとして、これまでに養われた知識やスキル、リサーチやプレゼンテーションの経験を最大限に活用して、持続可能なまちづくりに向けた課題の解決や政策の提言を発表できるように準備していきます。

 

● 個人レポートの見直し作業

これまでリサーチをして作成した個人レポートをグループ内で共有し、生徒同士で意見を出して改善点などを話し合います。また先生からフィードバックをもらって、修正と仕上げの作業に取りかかります。

 

 

 

 

 

● グループワーク

生徒たちが希望を出して割り当てられたグループに分かれ、それぞれのグループワークに取りかかります。

 

① 全国高校生フォーラム参加グループ

文部科学省の「2023年度全国高校生フォーラム」への参加準備を行うグループです。このフォーラムは12月17日に東京国際フォーラムにてWWL及びSGHネットワークに参加する高校生が一堂に会し、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の解決方法や提案等をプレゼンテーションするとともに、生徒交流会にてディスカッションを行います。

このグループのメンバーは、同志社国際チームとしてSSD講座で取り組んでいる持続可能なまちづくりをテーマにさらに具体的なトピックを設定し、役割分担をして英語で発表、ディスカッション、ポスターセッション、研究内容のレポート作成の準備をします。

 

② 海外フィールドワークグループ

2024年3月に実施予定の海外研修についてリサーチをするグループです。候補地はデンマークとスウェーデンです。その国の都市計画、地理等の基本情報、まちづくり(交通やリサイクル等)について情報収集し、しおり形式で事前にレポートを作成します。

 

 

 

③ リサーチブック制作グループ

リサーチブックの構成、編集、仕上げをするグループです。タイトルの見直し、レポートの順序決め、参考文献の書き方の統一から入稿をするところまでの作業をします。

 

 

 

 


早速、グループ作業では個々に情報収集をして活発に意見交換をする様子が見られました。個人レポートやそれぞれのグループワークにおいて、まちづくりの課題解決や政策の提言に向けてどのような成果を出していけるか楽しみです。