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SSR (高校2年生)授業の取り組みの紹介/お互いを知ろう

  • 2024.04.18
  • 授業

WWLプログラムでは高校1年生のSSS(Sustainable Social Study)講座から2年生のSSR(Sustainable Society Research)講座、3年生のSSD(Sustainable Society Design)講座まで一貫して「まちづくり」をテーマとし、問題解決へのアプローチを行います。高校1年生で受講したSSSからその学びを深めたいと希望する生徒たちがこのSSRを選択しました。さまざまな科目の教員が担当するチームティーチングが大きな特徴であり、本年度のSSRは教科もバックグラウンドも異なる、社会科の帖佐教諭と理科の城村教諭が担当します。

この講座ではSSSで学んだSDGs・社会・経済についての基礎知識をより深めていき、リサーチやディスカッションをするためのアカデミックスキルや課題解決のための方法論を身につけ、グループワーク、フィールドワークを通して答えが1つでない問いに向き合っていきます。また私たちひとりひとりが「社会」をつくる一員であることに自覚をもって取り組んでほしいと考えています。

第1回目の講座は前年度のSSD受講生の取り組みについて話を聞き、生徒や教員同士で自己紹介をしました。

 

2023年度SSDの取り組みの紹介

● リサーチブックの紹介

昨年度SSD受講生が制作した「まちづくり」をテーマにしたリサーチブック『コンパクトシティと空間デザイン』に目を通し、その中でひとりひとりが気になるトピックについて話し合いました。これから「まちづくり」についてそれぞれの視点から考え、リサーチやディスカッションをするために参考にしてもらいたい一冊です。

 

 

 

 

 

 

 

● 全国高校生フォーラム

次に、昨年12月に参加した文部科学省と筑波大学共催の「2023年度全国高校生フォーラム」のプレゼンテーションの動画を視聴し、意見を交換しました。このフォーラムでは日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の解決方法や提案等をテーマに全て英語でプレゼンテーションし、他校の生徒とディスカッションをします。今年度のSSR講座にも帰国生徒が集まりました。同志社国際高校ならでは強みを活かして来年度のフォーラムにおいて成果を出してほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

● 北欧フィールドワーク

続いて前年度SSD受講生の北欧フィールドワーク(海外研修)について話を聞きました。訪問先のデンマークとスウェーデンのまちづくりについて、写真を見ながらその取り組みについて話し合いました。また帖佐教諭より『Soft City』の著者であるDavid Sim氏に実際に会って聞いた話も共有してもらいました。

 

 

 

 

 

次に生徒と教員の自己紹介の内容を一部ご紹介します。

 

生徒たちの自己紹介から

住んだことのあるところ:アメリカ(クパチーノ)、京都
SSR受講理由:アメリカから日本に来て、日本人の礼儀正しさや思いやりに関心をもち、まちづくりにも通じるところがあると思って受講した。
将来住んでみたいところ:親のいるところ(京都)に住みたい。
最近興味をもっていること:ジャーナリズム

 

住んだことのあるところ:中国(広州)、福岡
SSR受講理由: “Sustainable”の言葉に惹かれて受講した。
将来住んでみたいところ:東京、上海、ニューヨークなど人が多い都市。
逆に農村部にも住んでみたい。
最近興味をもっていること:ドキュメンタリー、ニュースに関心がある。

 

住んだことのあるところ:兵庫、京都、アメリカ
SSR受講理由:北欧フィールドワークに興味をもったから。
将来住んでみたいところ:神戸
最近興味をもっていること:最近引っ越しをしたので新しく住んでいるまちを探検したい。

 

教員の自己紹介から

帖佐香織教諭
住んだことのあるところ:パリ、台湾、大阪、兵庫
SSRでは:将来社会を変えていける若者を育てたい、またヨーロッパのまちが好きなのでこの講座を楽しみにしている。
将来住んでみたいところ:パリ、コペンハーゲン
最近興味のあること: 時間をつくる方法

 

城村怜教諭
住んだことのあるところ:大阪、東京、京都
SSRでは:担当科目以外で授業ができるいい機会であると思っている。
将来住んでみたいところ:こどもが幸せに暮らせるところ。
最近興味をもっていること:菜食主義者の哲学、宗教関係の本

 

自己紹介ではお互いのことついて質問をしたり、自分の事について話すことでお互いの距離が一気に近くなりました。様々なバックグラウンドをもつメンバーが集まり、今年度の講座が楽しみです。

最後に先生方からこの講座に関連した文献が紹介されました。その一部を紹介します。

 

 

 

 

紹介された本:
・David Sim著 『Soft City』
・平井太郎・他著『地域・都市の社会学』
・森千香子著『ブルックリン化する世界』
・読書猿 (著)『問題解決大全』、『アイデア大全』