SSR (高校2年生)アイディアを出すためのワーク ~エクスカーション~
- 2024.04.25
- 授業
高校1年のSSSの授業では、京田辺市への政策提言を考えてもらいました。生徒たちは京田辺市の課題を解決したり、まちの魅力やシビックプライドを高めるためのアイデアを考えましたが、今日の講座ではアイデアを出すためのワーク「エクスカーション」に取り組みます。
● エクスカーション
アイデアを出す方法として、主に「分析モード」と「発想モード」があります。エクスカーションとは小旅行や遠足という意味があり、少し遠回りをして考える「発想モード」を使って問題解決に取り組む方法です。
- 例題 新しい筆記具を「エクスカーション」という手法を使って考えてみましょう。
1. テーマを決める → 「新しい筆記具の開発」
2. テーマとは無関係なもので、カテゴリーを決めてリストを作る
3. リストのそれぞれの項目について、特徴や印象を思い浮かべる
そこからアイデアを考えてみる←頭を柔らかく!
生徒たちはリストにあるものについて絵を描きながらその特徴を確認し、自由な発想でアイデアのある筆記具を考え、発表してもらいました。
〈エクスカーションの発表〉
生徒たちがエクスカーションの手法で考案した筆記具を一部ご紹介します。
カテゴリー:飛行機
・小さいエンジンを搭載して空中に浮く筆記具
(置き場所に困らない)
・芯が4つある高機能シャープペン
・翼が出てくるおもちゃの鉛筆
・翻訳機能がついているペン
カテゴリー:楽器
・サックスのように手元に操作ボタンがあるシャーペン
・ホルンの形のように手におさまる良いスタイルのペン
・トライアングルのような素材のおしゃれなペン
「たしかに!」と実際に欲しくなるような文具が紹介され、生徒たちの想像力が活かされ楽しい取り組みとなりました。問題を分析して解決案を出す方法ではこのようなアイディアは出てきません。「エクスカーション」をしてみると、おもしろいアイディアがたくさん出てきます。自由な発想から色々なアイデアを出し、結果として問題を解決することができる手法があることを実践で学ぶことができました。この手法を用いながら、これから取り上げる課題に対してよい解決策を探っていけたら良いと考えます。