SSR(高校2年生)アカデミックスキルズ入門 ~論理の技術編~
- 2023.09.12
- 授業
今日はレポートを書くために必要なスキルである「論理的な文章の書き方」について松野教諭より講義を聞きます。私たちは日々予測をたて、あらゆることを推測しながら1日を送っています。その予測や推測(推論)には3つのパターンがあることを学び、普段の考え方を振り返りました。
● 講義 「アカデミックスキルズ入門 ~論理の技術編~」
● 個人レポートの取り組み
【アカデミックスキルズ入門~論理の技術編~】
文章を書くときに、きちんとした論理を使っているか、あるいはどの論理を使っているか。
また文章を読むときに、著者はどの論理を使って書いているかを考えます。
論理的な推論の種類
● 演繹(Deduction) ・・・「前提」からそれに含まれる確かな「結論」を導く推論
妥当な演繹は「前提が正しければ」結論も正しい。正しい結論を導くために、その前提(根拠)に十分な裏付けがなされているか、また前提に対する反論を考えないといけない。
● 帰納(Induction)・・・小さな「事例」から大きな「法則」を導く推論
常に正しいことは保障されていないが、元の情報より大きな、すなわち新しい情報が得られる。主張の信頼性は100%ではないが、根拠がないよりは信頼できる。もとの証拠が正しいか、帰納的な論理に対する反論ができる。
● 仮説形成(Abduction)・・・「事象」から「仮説」を導く推論
観察された個別の「事象」から最もよくそれらを説明する「仮説」を導く。主張の信頼性は100%ではないが、根拠がないよりははるかに信頼がおける。別の仮説を立て、いろんな証拠などを突き合わせて反論ができる
論理の形としては正しいが、結論がおそらく正しくないということもあります。みなさんがレポートを書く時には、自分の論理の形がきちんとしているか、根拠は正しく十分か注意をして書きましょう。