SSR(高校2年生)まちづくりについてのテーマ探し/課題図書を読んでみよう
- 2024.06.27
- 授業
今日はまちづくりのテーマ探しをするグループと課題図書の章を読んでレジュメを作成するグループに分かれ、作業に取りかかります。
● 個人レポートのテーマ探し
生徒たちはまちづくりに関して自分が興味をもち、SSR・SSD講座の2年間で取り組んでいく個人レポートのテーマ探しをします。これまで、まちづくりについて国内外の事例を見てきました。また留学生との交流で意見を交換し、まちづくりについて様々な視点から考察してきました。テーマ探しは先生からアドバイスをもらいながら検討していきます。またたくさんある材料の中から、生徒同士でも意見交換し、課題の発見や問題解決について考え、自分が探求をしていきたいテーマを決めていきます。
候補に挙がったテーマ:
・建物やまちのデザイン(色・形)
・空き家などの有効活用
・商店街の発展と衰退
・パブリックスペースの利用について
・伝統的な文化と現代的な文化の共存(中国・広州について)
・観光客に対する取り組み
● 課題図書を読んでみよう
まちづくりに関して書かれた課題図書『地域・都市の社会学』(平井太郎、松尾浩一郎著)を読み、自分が興味のある章を選んで内容をまとめ、プレゼンテーションをします。今日は課題図書全体に目を通し、担当をする章を選びました。プレゼンテーションは次の講座で行う予定です。
【課題図書について】
『地域・都市の社会学 — 実感から問いを深める理論と方法』(2022年4月有斐閣)
平井 太郎,松尾 浩一郎,山口 恵子/著
身近な地域の生活に触れ,都市の問題を知ることができる本。都市問題や地域住民の課題,人と人の距離,排除や貧困など,具体的な社会問題について書かれいている。
・目次・
第Ⅰ部 地域を実感する
第1章 地域と都市はどのように実感されるか─「距離」への敏感さ
第2章 地域・都市はどのように形づくられたか─人びとの空間的共存を捉える視点
第3章 空間と場所の問い方──マクロ・ミクロからのアプローチ
第Ⅱ部 地域に集まる力/世界に広がる力
第4章 グローバル化とどのように向き合うのか─再生産領域への労働移動から考える
第5章 ナショナルなものと地域・都市─〈中心〉と〈周辺〉,その先にあるもの
第6章 ローカル・トラックとは何か─進学・就職をめぐる理想と現実
第Ⅲ部 地域・都市で生まれる社会
第7章 都市の公共空間─人の集まる場所のしくみ
第8章 都市の不平等はどのように進行しているのか─異質性と排除が結びつくとき
第9章 コミュニティはどこから来てどこへ行くのか─語りのダイナミズム
第Ⅳ部 地域・都市のこれから
第10章 「限界集落」の「限界」はどう乗り越えられるか─ここに生きる意味の承認
第11章 地域・都市はどこへ行くべきか──地域への問いと社会学的想像力
第12章 創造と継承──都市の未来,都市の歴史