SSR(高校2年生)アイデアを出すためのワーク②~さくらんぼ分割法~
- 2024.06.06
- 授業
以前に「発想モード」を使った「エクスカーション」という問題解決をするための手法を実践し、新しい筆記具のアイデアを考えました。今日の講座では「分析モード」を使った「さくらんぼ分割法」という手法を用いて問題解決の実践に取り組んでいきます。
●さくらんぼ分割法(cherry split)
さくらんぼ分割法は、課題を要素に分割していき、分解後の属性(≒特徴)から、好きなように組み合わせたり、無意識に見落としているところを組み合わせて新しいアイデアを得ようという手法です。
数学で学ぶ「場合分け」の考え方と通じるものがあります。
中で印象に残ったことや、今回の経験を通じて学んだこと、感想などを共有しました。
・アイデアを出す場合には「新規性」「有用性」を意識しましょう。
・実際には特定の領域でアイデアを出す場合には、その領域についての深い知識が必要で、その知識の上に発想が生まれるものです。何も知らないことが自由な発想を生み出すという考えは、今は否定されています。
・固定化された見方を属性への分解を繰り返すことで解体し、自由な発想を可能にするための環境を作り出すための方法です。先入観で排除していたことや見逃しがちなものを拾っていけること、また気軽に使える便利な方法でもあります。
<例題> 多くの人がスマートフォンなどのタブレットを使用しています。さくらんぼ分割法を使って、新しいICT機器を作ってみましょう。
生徒が考えた新しいICT機器のご紹介:
アラームが鳴り始めてから止めるまでの時間を計り、止めるのが遅い場合は次の日のアラームの音量が大きくなる機能をもった目覚まし時計
水のpHや風速が測れる防災ラジオ
「実際にこんな商品があったらいいな!」と思えるような発想豊かな機器が紹介されました。さくらんぼ分割法を用いて発想したときに新しいアイデアが出てくる可能性があることを生徒たちは学ぶことができました。