SSR(高校2年生)ドイツ交換留学生とまちづくりについて考える
- 2024.05.30
- 授業
前回の講座に続き、今日はドイツ交換プログラムで来日している高校生3人と現地校の先生と一緒に授業を行いました。ドイツと日本の他に、本校生徒が住んでいたアメリカや中国の事例を交えながら、それぞれの国のまちづくりについてお互いの考えを共有しました。今回も英語、ドイツ語、日本語の3言語が飛び交い、大変貴重な学びの時間となりました。
ドイツ留学生に質問をして話し合った内容を一部ご紹介します。
・ドイツと日本の幸福度についてどう思うか?
“子ども世代にとっては、日本は安全で清潔感があっていいと思うが、働き方についてはドイツに比べて日本は休みが少なく、働く環境は良くないと聞いている。”
・中国ではどうか?
“中国では学校は朝9時から夜9時まで勉強して、仕事も忙しく、めちゃ働く。”
・空港のデザインについてどう思うか?
ドイツ・シュトゥットガルト空港、中国の北京空港のデザインが話題になった。
・なぜ空港のデザインはアーティスティックになっていると思うか?
“今の最新技術を表していると思う。”
“長い待ち時間をストレスなく過ごせるような快適な空間を意識的に作っていると思う。”
・日本とドイツ、アメリカ、中国のまちの違いをどう思うか?
“日本はpeacefulで、清潔。ドイツで住んでいるまちではゴミが落ちていて清潔と言えない。”
“ドイツの人はそれほどフレンドリーではない。”
“アメリカも汚いところがある。人は挨拶など気軽にできるのがいい。”
・生活をするための交通手段は何を利用するか?
“ドイツでは多くの人は公共交通を使う。乗り放題の乗車券が安くで売っている。ただし、電車はよく遅れたりキャンセルになり、困ることもある。”
【Laraさんのまちづくりプレゼンテーション】
留学生のLaraさんが、都市のビジョンを体験できる理想都市YOUTOPIAのウェブサイトを紹介しました。このサイトでは、ユートピアのコンセプトについて、様々な視点から理想的なまちが何をベースに構成されるか理解を得ることができます。
中でも円(サークル)をベースに設計された理想都市の画像が印象的でした。
写真:ウェブサイト:Youtopia (youtopia-konstanz.de)より
【ディスカッションを終えて】
2週間に渡り、アメリカとドイツの留学生と授業をともにし、ディスカッションをしました。留学生とのやりとりの中で印象に残ったことや、今回の経験を通じて学んだこと、感想などを共有しました。
生徒の感想:
・アメリカのまちのデザインについて中学生が町全体のことを考えないといけないと言及していたことに良い刺激を受けた。
・ドイツの公共交通機関は安いが時刻通りに来ないなどの不満が大きかった。
・アメリカ、ドイツ留学生に共通して、日本の公衆トイレは清潔であるという印象を持っていた。
また、ディスカッションを振り返り、準備や進行で今後改善できそうな点を話し合いました。次の機会には自分で設定したまちづくりのテーマに沿って留学生にインタビューをし、情報を得ることも有意義になると考えられます。今回のディスカッションを通じて得た経験をこれからの取り組みにぜひ活かしていきましょう!