SSR(高校2年生)フィールドワーク ①普賢寺コース②松井山手コース
- 2021.11.09
- フィールドワーク
フィールドワーク1回目当日。2グループに分かれて、教員が各1名ずつ付き添い2箇所をそれぞれのグループが訪れました。松井山手を訪れたグループの様子を紹介します。松井山手は、学校が位置する場所から北西へ6、7キロ先に位置する新しい開発住宅地です。学校の生徒、教員にも住民の多いエリアです。どのように宅地開発が行われてきたのか、新しい街はどのようにしてできるのか、興味津々の生徒たちが向かいました。
【松井山手コース】
●学校から最寄りのJR学研都市線「同志社前」から「松井山手」へ
このコースに参加した生徒は8名。案内、そして様々な質問に答えて下さったのは、京阪電鉄不動産株式会社事業推進部の杉田将也さんです。松井山手の開発として東ローズタウンの開発と管理に携わるお仕事をされています。「もっとこうであったらいいのに」という考えと実際の相違があっても、それをぜひ不思議がってくださいとおっしゃっていました。
●東ローズタウン
松井山手駅を中心として面積161万㎡、全計画戸数は約4500万戸のビックタウン
「京阪電鉄が開発しているまちなのに、京阪電車が通っていない!?」
京阪が購入した土地だったが、もともと在来線があったJRに路線の延長と新駅の開設を依頼した珍しい形、無駄なお金をかけずに柔軟な開発を行っているということでした。
「コンセプトは太陽と緑と健康の街」
エリア内の商業施設では、まちづくりを始めてから大切にしていることを伺いました。『このまちに暮らす人、そして訪問する人が街に愛着を持ち、生活を楽しみ、人生を楽しみながらともに生きていけるまちをめざそう』と、これまで培ってきた住宅開発のノウハウを結集して作られています。またこの場所は、京阪が土地を所有、施設の運営会社に土地を貸すという事業用定期借地という方法を取り、ラーニングコストも抑えているそうです。
「高速道路の上に建てる!?」
このエリアには大きな高速道路が通っています。その真上にかかる橋のような土地はもちろん国の持ち物でしたが、大変な交渉の末、その土地に温泉施設を建てるという異例な取り組みを行いました。高速道路の真上に温泉施設があるのは大変珍しいそうです。水春はとても人気の施設ですが、このような秘話があることは知られていません。
「全部正解です」
周りは既に家が建ち並んでいるのに不自然に空いている土地があります。「みなさんならここをどうしたいですか?」という問いに、「カラオケ」「幼稚園」「ドックラン」などなど生徒たちの答えに対して、それぞれの発想が全て正解だと関心を抱いてくださいました。こういった残宅地は後々柔軟な対応が可能なように必要だそうです。
限られた時間の中で、生徒たちと東ローズタウンを一緒に歩き、わかりやすい解説と、また多くの質問にも答えて下さった杉田さん、本当にありがとうございました。まちづくりに携わることで、住む人たちの暮らしを豊かに、そして向上させるために貢献したいという、お仕事に向かう気持ちが伝わってきました。そして今後のまちづくりは、時代に乗りつつも持続可能なものであることが必然だとして、新しい発想がとても重要だと話してくださったのが印象的でした。今回は、京田辺市で発展し続ける松井山手エリアのまちづくりについて、開発されている会社を通して学ぶ貴重な機会となりました。