SSR(高校2年生)動画鑑賞 ~欧州ランドスケープ探訪~、~超高齢社会の居場所づくり~
- 2025.01.30
- 授業
これから2回の講座に分けて、まちづくりに関連した動画を鑑賞し、これまでとは違った視点からまちづくりについて考えていきます。

中島悠輔氏は、ベルリンの設計事務所にて勤務し、活躍しているランドスケープアーキテクトです。動画ではヨーロッパの各地を旅する中で出会ったランドスケープデザインや、ランドスケープの視点から見た都市の歴史、デザインにおける日本との考え方の違いなどについての気付きを紹介しています。キーワードは、「ヴォイド(空間)」。ベネチア、ハンブルグ、コペンハーゲンの事例から空間デザインのあり方について考えていきます。
連載「欧州ランドスケープ探訪」vol.0|ランドスケープの源流を求める旅へ | 学芸出版社 – まち座 https://book.gakugei-pub.co.jp/europe-landscape-exploration-vol0/ 参照2025-1-30
【動画の感想】
〈ベネチア〉・密閉(閉鎖)感と開放感が共存していると思った。 ・立地の悪いところにまちを作っているので採光が悪いと思う。 ・約100m毎に広場があることに注目した。公園とはまた別のタイプのヴォイドだと思った。
〈ハンブルグ〉・建物の間に広場があり、採光が良い。 ・デザインにシンメトリー感がある。
〈コペンハーゲン〉・建物はデザイン性が高い印象。 ・冬の間は日が短く、暗いため屋内で過ごす時間が長いことが建物のデザインにも影響していると思う。

大月敏雄氏は建築計画、住宅地計画、ハウジング、まちづくりが専門の建築計画学者です。教授を務める東京大学の公開授業の動画を鑑賞し、「自分にとっての居場所はどこなのか」を意識しながら、これからのまちの居場所をどのように戦略的につくっていくかを考えます。動画では住み慣れた地域で高齢者の自立支援を促す地域包括ケアシステムの構築を実現するための事例や課題も紹介します。
大月敏雄「超高齢社会の居場所づくり」(2018年度朝日講座「居場所」の未来「知の調和―世界をみつめる 未来を創る」 第2回)
https://www.youtube.com/watch?v=U0V8QDH7SyM 参照2025-1-30
【動画の感想】
・建築計画を立てるときに、働く人の目線が大事だと思った。 ・高齢者の事故防止のためにも、家の近くに居場所があったらいいと思う。 ・能登地震が起きたあと、仮設住宅に見廻りの人がまわっていることに関心した。
動画を参考にしながら、それぞれのテーマやキーワードについてさらに深めようとする生徒たちが印象的でした。これらを踏まえて、これからグループで取り組むリサーチに取り入れられるような(自分が興味を持って取り組めるような)「テーマ」や「問い」を探っていきます。