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SSR(高校2年生)『最新版 論文の教室』よりレポートを見直してみる

  • 2022.09.27
  • 授業

生徒たちはレポート作成に取り組んでいます。進捗はどうでしょうか。参考にと、今日の講座の前半の時間を使い、大学、大学院時代と多くの論文を書きあげてきた城村教諭からお話を聞きました。論文の作成時に参考になる書籍の紹介や、その内容に沿って具体的に役立つアドバイスを受け、このレジュメは今後も役立つ保存版となりそうです。

 

●レポートの書き方

紹介したい書籍は、『最新版 論文の教室 レポートから卒論まで』です。

論文の書き方の解説本は他にもありますが、この本には主人公がいて、作文のヘタな大学新入生という設定です。その主人公が自分のダメな論文を「Aプラス論文」へ改善するまでのプロセスを追いながら、論文の基本からアウトラインの作り方、草稿のまとめ方、仕上げ方までを伝授しているところに、わかりやすさと同時にとても共感でき、自分もやってみようという気持ちで読み進めることができます。

【「問い」をひねり出す】

①読んだ本からネタ探し。引っかかるところや気になるところは、自分で膨らませやすいところ。

②ネタにさまざまな問いをぶつけてみる。「本当に?」「どういう意味?」「どんな?」「いかにして?」「すべてそうなのか?」等

③ネタを問いとしてダウンサイジングする。漠然とした問いではなく、小さな問いはどんどん深め、広げられる。


避けたほうがよい問い

大きすぎる/調べる手段がない/答えが流動的/答えがない


ネタを探すという視点で本を再読して、目からうろこ、激しく同意、納得いかない、はっきりと反発を覚える、などそれぞれの箇所を見つけ、こういったネタに問いをぶつけてみることができます。その問いのダウンサイジングが肝要で、具体的な小さな問いをどんどん深め、広げることでレポートのかなりの部分が決まってくるということでした。

何について書きたいのか、ポイントを押さえて論理性があるか、もう一度今日のレジュメと自分のレポートを照らし合わせてみてください。