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SSR(高校2年生)まちづくりに関する専門的な本をもとに、考えを深め、提言を行う

  • 2022.09.06
  • 授業

夏休みが明けて初めてのSSR講座です。夏休みの間に、それぞれが親元で、また地元で、訪れた街で、この講座でのまちづくりで学んでいることをリンクさせて感じたり考えたりすることがあったようです。夏休みの課題にあった課題図書について、それぞれがまとめた要約や考察を読み合って、本の情報を共有します。「2学期も頑張っていきましょう!」

今日は、2つのレポートをまとめるにあたり、レクチャーを受けました。また、帖佐教諭がフィールドワークの候補地として視察し、担当者の方たちにもインタビューをしてきた富山市について、まちづくりの取り組みを報告します。

●夏休みに読んだ課題図書の共有

生徒たちは、それぞれが読んだ夏の課題図書について、お互いがまとめた要約や考察を読み合い、本の情報を共有しました。また感じたことや質問を話し合っていました。

●2つのレポート

①文献報告(9月提出)

次の4つの内容を意識し、夏休みに読んだ課題図書についての説明を洗練させます。

・主題 どのような問題意識から書かれたか

・方法 その主題に応えるためにどのようなアプローチをしているか

・意義/効果 この文献で生産された知識は社会にどのように影響し得るか

・限界 扱った主題に対して、この文献でカバーできていない範囲や、論理的弱点はあるか

②まちづくりに関する考察(10月提出)

1学期に輪読をした『地域・都市の社会学』について、自分の心をつかんだ論点に関係した問いを立てて(主題)、論理的に考察を展開してください。その考察には、夏休みの課題図書で学んだことを含めること。

●富山市について帖佐教諭より

観光名所の金沢や白馬と隣接しながらも富山市はなかなか人びとが足を運ばないイメージ、人口減少、まちの規模も小さく衰退していることが課題です。ところが、前市長が打ち出した「AMAZING TOYAMA」キャンペーンでのシビックプライドの向上を目的とした取り組み、コンパクトシティを目指したトラムの活用の充実、地域の中心部や沿線にまちの機能や住宅を集める政策を積極的に実践し、課題解決に成功しています。住民が意思決定にどう関わったのかも興味深いところです。また行ってみたいと思うまちでした。