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SSR(高校2年生)アイディアを出すためのワーク/さくらんぼ分割法

  • 2022.04.26
  • 授業

前回までの講座で、問題解決をするためのエクスカーションという手法を実践し、いくつかのアイディアを考えてきました。最初は慣れなくても、いくつか実践していくと、少しずつ様々な場面で活用できるようになります。そして今日は、発想モードであったエクスカーションとは違い、どちらかというと日本では馴染みやすい方法でもある分析モードの「さくらんぼ分割法」という手法を用いて問題解決を実践してみようと思います。

 

●さくらんぼ分割法


さくらんぼ分割法(Cherry split)

1 課題を簡潔に2語に分割

2 表現した2語について、それぞれ属性(≒特徴)を考え、2つの属性に分割

3 それぞれの属性を、さらに2つの属性に分割

これを十分と思うまで繰り返す

4 分割してできたたくさんの属性から、好きなように組み合わせて新しいアイ

ディアを作る


 

<例題>多くの人がスマートフォンなどのタブレットを使用しています。さくらんぼ分割法を使って、新しいICT機器を作ってみましょう。

 

何も知らないことが自由な発想を生み出すという考えは、今は否定されています。実際には特定の領域でアイディアを出す場合には、その領域についての深い知識が必要で、その知識の上に発想が生まれるものです。この手法のよいところは、先入観で排除していたことや見逃しがちなものを拾っていけること、また気軽に使える便利な方法でもあります。数学で学ぶ「場合分け」の考え方と通じるものがあります。