SSR(高校2年生)モビリティの改善 -プレゼンテーション
- 2021.09.21
- 授業
これまで京田辺市について学び、その特徴や課題について理解を深めてきました。前回は問題解決方法、モビリティ改善のいくつかの事例を学び、今日は、京田辺市の「モビリティの改善」について、1人1人が提案するアイディアについて事前に提出したスライド等で発表してもらいます。発表を聞く側にいる生徒たちはそれぞれ評価シートを記入しながら、発表に対する疑問点やできればその解決策まで考えてみましょう。
【プレゼンテーション】
● 三山木のスーパーとその周辺の地域を結ぶ小型コミュニティバス
自家用車が必要なルートでの小型バスの運用
● レンタルE-Scooter/レンタルE-Bike
安い・自由・早い・使いやすい・CO2排出がない、日常の足に
● Bus Rapid Transit
ハイブリット・チケットブース・バス専用レーンと乗降スペースの整備で誰もが利用しやすく環境にも配慮した交通
● 運転代行システム
高齢化で生じるアクセスの不便さを、地域貢献をしたい協力者を募り、低価格の運転代行システムで解決
● 2種類のバスサークルライン
郊外と市街地をコミュニティバスで結び、市街地は乗り換え自由のバスサークルラインを運行
バスの駅にはレンタサイクルや駐輪場を整備し利便性を高める
● Mobike
安い・便利・高齢者でも自転車なら利用可能、電動自転車の普及にも
● City内・City周辺専用路線バス
あまり交流のない農村地区と市街地を結ぶルートとして住民の必要性に応じてバスを運行させる
● 京田辺市コンパクトシティ構想
既存の道路に、自転車専用道路とLRT線路を整備
● シェアサイクル
便利・安い、まちのいたるところにシェアサイクルステーションを設置
● グラススキーin甘南備Mt.
京田辺の甘南備山に地形を活かしたグラススキー場をつくり、駐車場とバス路線を整備
● 自動運転バス
郊外と市街地に、自家用車の代わりとなる日常の足として自動運転巡回バスを運行
利用者にはICカードでの買い物割引サービスを付与し、利用を促進
● ピストンバスとシェアサイクルで乗り継ぎサポート
JR-近鉄の駅をピストンバスで結び、乗り換えを効率的に利用者増加へ
利便性をさらに高めるためにシェアサイクルを各駅に整備
● 高齢者向けバス
高齢者向けのイベントに合わせたり、地域密着の日常の足として便利なルートを選定し、孤立した地域間、市街地までを結ぶバスの運行
● 電動自転車&電動スクーター
人件費も安く、環境にも良い、そして便利な、電動自転車と電動スクーターのシェアステーションを各駅、まちのいたるところに整備
【疑問をぶつけてみよう】
学んできたことに加えて、それぞれの経験や訪れた場所などの取り組みも参考に1人1人違った案が出ました。発表の後は、グループで集まり、自分たちの案を振り返り、疑問や問題点をあげて、さらなる改善策を模索しました。
「高齢者がアプリを活用して、電動自転車やスクーターを使う?」
「シェアサイクルなどの管理に新たな人件費はどのくらいかかるだろう?」
「交通ルールが整備されていない中、電動自転車やシェアサイクルの安全性は大丈夫か」
「バス乗車率が低い場合の費用の負担はどこが?」
「電動自転車の管理、充電、故障等、トラブル対応で人件費大幅に増えそう」
「京田辺の起伏のある地形はシェアサイクルやレンタルサイクルに不向きでは?」
「シェアサイクルなどのステーションの場所の確保(駅前など)が難しそう」
「シェアサイクルや電動自転車の普及のためにはサイクリング専用道路の整備がまず必要ではないか」
どのグループでも活発に意見が出されていました。疑問点などは多く聞かれる中で、それぞれの解決策を打ち出すには発想の転換がポイントになりそうです。それぞれのグループの話を聞いた教員から「行くというベクトルに加え、将来的には来るというベクトルも増えるのでは?」というアドバイスもありました。例えば、訪問診療など訪問でのサービス、配達のさらなる普及 など、そういった社会に備える次世代モビリティの整備も含めて発想を柔軟にする必要がありそうです。