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SSR(高校2年生)京田辺市ゼロカーボン対策 -プレゼンテーション

  • 2021.10.05
  • 授業

これまで京田辺市について学び、その特徴や課題について理解を深めてきました。前回はゼロカーボンの知識や問題解決のヒントとなるいくつかの事例を学び、今日は、京田辺市のゼロカーボン対策について、1人1人が提案するアイディアについて事前に提出したスライド等で発表してもらいます。発表を聞く側にいる生徒たちはそれぞれ評価シートを記入しながら、発表に対する疑問点やできればその解決策まで考えてみましょう。

 

【プレゼンテーション】

●Rental electric car

ドイツで運用されている「car to go」を参考に、市内で気軽に自由に利用できる電気自動車のシステムの導入を。

●自動車道を無くす!

市内の移動手段を公共交通機関・自転車へシフト。自動車道を無くし、自転車専用道路の整備と自転車移動の安全性も確保。低コストで実現可。

●バイオマス発電

家庭から出るあらゆるゴミを資源としてエネルギーを作り出し、市内のバスの運行の全てをまかなう。

●ローカルフードシステム

わざわざ遠くから食べ物を運ばず、安全で新鮮な食物で地産地消を。輸送で出るCO2削減、フードウェイスト削減、健康向上。

●京田辺をZero Carbon Cityにするために

太陽光発電に対するクーポン発行や補助金支給でインセンティブを手厚く。市内の公共機関、ガソリンスタンドの全てをバイオマスエネルギーへシフト。

●エネルギーの使い方・つくり方

京田辺市の電気は京田辺市でまかなう!LRT、自転車利用の促進、山を活かした風力発電の利用。森の管理を兼ねたバイオマス発電システムの導入。

●ヒートポンプの導入

国連のEmissions Gap Report(EGR)2020では、ライフスタイルの変化、CO2排出削減は必須であると言及!家だけでなく、市内の工場など大きな施設でヒートポンプを導入し電気の有効活用を進める。

●電気バス・タクシーの導入

人々の利用機会の多いバスやタクシーから電気自動車へ全てシフトする。電気エネルギーは太陽光発電を利用し、太陽光電気ステーションを設置。

●Groceries on the go

アメリカで運用される仕組みを参考に、地元の農産物を予約、買う、寄付するなど、地産地消で安全で環境に配慮した食糧の循環の仕組み作りを。

●Zero Carbon

自動運転電気自動車が市内を巡回することで市民の足に。交通量、自動車の利用の抑制を。

●緑のカーテンでカーボン・ニュートラルへ

広島大学でも気温を下げる効果が実証されている緑のカーテン。市のヘチマやゴーヤなどの無料配布によってあらゆる場所での実施促進を。

●自転車利用者が暮らしやすい街

自転車専用道路のさらなる整備と駐車場を減らし駐輪場へのシフトを。自転車の利用者促進で健康向上、CO2削減を!

●水力発電

パラグライの水力発電比率100%をヒントに、京田辺市の降水量の多さと山を利用した水力発電の整備を。モデルタウンとなり京田辺市から全国へ!

●小水力発電

いつでもでき天候にも左右されない小水力は、大小問わず川や農水路の多い日本で大きな可能性があるエネルギー発電。大きな設備は必要がなく、導入費用はかかっても長期間使用可能。

●Zero Carbonへ向けての対策

市内の事業者などにエネルギー消費効率ステッカーを配布し、効率を上げることへの意識向上を促す。同時に電気自動車の普及に向けた取り組みを。

●レンタル自転車・スクーター

京田辺市内のレンタル自転車、レンタル電気スクーターの普及を。駐車場や駐輪場を探す手間をなくし、スムーズに簡単に思い立ったら利用できるシステムを整備する。

 

【ディスカッション 疑問をぶつけてみよう】

ゼロカーボンは、それぞれが生活する上で「意識すること」が最も重要だと考え、そのためにも、住民を巻き込むような大胆な政策が必要だと考えている生徒たちの意見が目立ちました。大胆な政策を実施する上で、市民の理解を得るための話し合い、また費用面が課題となることが考えられます。発表を終え、生徒たちはグループで、各自の発表に対して疑問や意見を持ち寄りました。教員より以下のアドバイスをもとに意見を整理していました。


発表の内容を整理するポイント

・発電方法の変更→エネルギーの作り方

・交通方法の変更→エネルギーの使い方

・自然の利用→エネルギー効率

・キャンペーン→意識改革