SSR(高校2年生)国会図書館関西館フィールドワーク
- 2023.06.06
- 授業
今日は、国会図書館関西館にフィールドワークに行きました。
あいにくの雨でしたが、車で約20分、国会図書館前ではその大きさに圧倒されました。図書館では案内の村手様が出迎えてくださいました。
関西館のできた理由
納本制度による本の収集に加え、決してその本は廃棄されないので、新たな大規模な書庫スペースが必要になったこと。それに加えて電子化し遠隔サービスを提供する拠点として現代的な図書館サービスの要にもなっているそうです。
関西館の書庫
閲覧棟地下2階~地下4階と別棟の書庫棟(7階建)があり、関西館だけでも1800万点が所蔵されているそうです。地下に広がる広大なスペースの上には芝生とガラスでできたギザギザののこぎり屋根があり、これはデザイン性が優れているだけではなく本来の目的である本を太陽の光から守りつつ自然光を取り込むためのものでもあるそうです。
書庫スペース
大きなフロアの閲覧室などをご説明いただいた後で、いよいよ普段は入れない書庫スペースをご案内いただきました。書庫スペースでは菌をいれないために靴にはカバーをはめます。もちろん書籍に触ることはできません。サッカーフィールドと同じ面積があるフロアでは、迷子にならないために書庫の札が北に行くほど寒色系に、南にいくほど暖色系に、また東に行くほど濃い色合い、西に行くほど薄い色合いに配置されているそうです。また生徒たちが関心を持っていたのが、自動書庫で資料の出納作業を機械化した書庫です。大きな7台の自動コンテナが作業にあたり、140万冊収納可能なスペースを動き、書籍の収納や請求といった要望に応じています。その動きのスムーズさに皆見入っていました。
書庫棟
書庫棟は新たに増える資料を保存するための別棟です。温度や湿度を適正に保つためのバッファーゾーンと呼ばれる構造に加え、地震による資料の落下防止や火災の際の窒素ガスでの消火など資料を守るための最新の設備が備わっていることを実感することができました。