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SSR(高校2年生)輪読の発表

  • 2023.07.04
  • 授業

2回に分けて、まちづくりに関して書かれた専門書『地域・都市の社会学 実感から問いを深める理論と方法』を輪読形式で発表します。発表の後には皆で疑問点や問題点などをディスカッションすることで、全員で理解を深めていきます。

 

今日の講座

● 「輪読」の発表

● 夏休みの課題の説明

 

 

輪読の発表

● 輪講では生徒ひとりひとりが担当する章を精読して理解した内容を要約し、ハンドアウトを用意します。ハンドアウトには課題図書に書いてあることと自身の推測や判断は明確に分けないといけません。また文章を引用する場合は適切な形で引用することが必要です。

 

● 聞き手には、的確に質問をするという聴衆としての重要な役割があります。一冊の本の内容を共有し、わからない点などを積極的に質問し、皆で考えてディスカッションをすることにより、全員の理解を深め、関心を広げていきます。最後にひとりひとりの発表に対して良かったところや改善したらもっと良くなることをコメントシートにフィードバックします。

 

 

● 課題図書:

『地域・都市の社会学 — 実感から問いを深める理論と方法』(2022年4月有斐閣)
平井 太郎,松尾 浩一郎,山口 恵子/著

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第Ⅰ部 地域を実感する

第1章 地域と都市はどのように実感されるか─「距離」への敏感さ
第2章 地域・都市はどのように形づくられたか─人びとの空間的共存を捉える視点
第3章 空間と場所の問い方──マクロ・ミクロからのアプローチ

第Ⅱ部 地域に集まる力/世界に広がる力

第4章 グローバル化とどのように向き合うのか──再生産領域への労働移動から考える
第5章 ナショナルなものと地域・都市──〈中心〉と〈周辺〉,その先にあるもの
第6章 ローカル・トラックとは何か──進学・就職をめぐる理想と現実

第Ⅲ部 地域・都市で生まれる社会

第7章 都市の公共空間──人の集まる場所のしくみ
第8章 都市の不平等はどのように進行しているのか──異質性と排除が結びつくとき
第9章 コミュニティはどこから来てどこへ行くのか──語りのダイナミズム

第Ⅳ部 地域・都市のこれから

第10章 「限界集落」の「限界」はどう乗り越えられるか──ここに生きる意味の承認
第11章 地域・都市はどこへ行くべきか──地域への問いと社会学的想像力
第12章 創造と継承──都市の未来,都市の歴史

 

〈輪講を終えて〉
授業では先生や生徒からコメントをもらいながら、地域や都市について考える貴重な時間となりました。今回の輪読、輪講を通じて得られたことをこれからの探究や発表につなげていきます。

 

次の講座は夏休み明けです。夏休みの課題として、地域の公園や公共施設について調べたり、自分の住む地域での課題、政府や自治体による将来推計や計画・構想などについて調べていきます。