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SSR(高校2年生) リサーチスキル基礎 第3回 引用について

  • 2021.05.11
  • 授業

今日は、レポートを書くうえでの基礎知識「引用について」を学びます。3回にわたる基礎知識講座の最終回となります。誰もが、文章を書く、発言する、写真を撮る、そうすればそこには「著作権」が発生します。その点で、引用に関するルールを守ることはとても大切です。授業の後半では、いつものように課題図書の精読とその要約に取り組みます。

 

●引用(Quotation)とは

(1)引用ってなに?

「注」と同様に自分の主張、説明の裏付けや説明をより明確にするために他者の文章を自分のレポート内でそのまま使用すること。その際、文章の著作権、出版権の保護のために行う。

・引用文は正確・厳密に引用する

・引用が主になってはいけない

・孫引き(他者が引用した文章を、その引用のオリジナルを確認することなく、そのまま引

用してしまうこと)は避ける

(2)引用の表記方法

・引用が短い場合は、「」を使って本文中に直接引用部分を埋め込む。

・引用が永い場合は、引用部分の前後を1行ずつあけて、他の文章から独立させる。また引

用部分全体を2字程度あける。

(3)インターネットからの引用と利用方法

・ネットで図書検索をする場合:CiNii Articles/J-stage/カーリル/各図書館の蔵書検索

・電子ジャーナルの活用:各大学図書館から検索

・ネット上の情報検索:インターネットの記事等はその情報の信憑性に要注意

・ネット上の情報は更新される場合も多く、いつ閲覧したか日程も表記する

 

どのように引用元を表記するかについても、日本語、英語の場合と説明がありました。知識が浅かった孫引きに関する注意や検索の際の信憑性が高いサイトなど、生徒たちは興味深く学んでいました。また、前回の講座で取り組んだ新聞コラムの要約も添削されて生徒たちへ返却されました。全体のアドバイスとして、要約はチャプターごとに区切り論理的構成をわかりやすくするということ。そして「ところが」や「従って」という接続詞を上手に取り入れる工夫も有効です。皆、回を重ねるごとに上達していますので今後も頑張りましょう。