SSR (高校2年生)ドイツ交換留学プログラム・北欧フィールドワークの体験談を聞く/夏休みの課題報告
- 2024.09.05
- 授業
今日は夏休みが明けて1回目の講座です。昨年度に北欧フィールドワークに参加した卒業生2名が授業に参加し、にぎやかな時間となりました。
初めに、夏休み中に実施された本校のドイツ交換留学プログラムについて、引率した帖佐教諭がドイツを訪れて感じたことや参加した生徒の感想を共有しました。その中で印象的だったものを抜粋してご紹介します。
【劇場のパブリックビューイング】~帖佐教諭~
ドイツで3番目に大きい都市、シュトゥットガルトをちょうど訪問した日に、駅前にあるバレエ劇場でのパフォーマンスを、近くの広場でパブリックビューイングができるよう大型スクリーンが設置されていた。バレエ団のパフォーマンスを市民は誰でも無料で観ることができ、パブリックスペースが人々の憩いの場として有効利用されていることがわかる。
(画像:Ballet in the Park 2025 | Stuttgart Ballet
https://www.stuttgart-ballet.de/schedule/a-z/ballet-in-the-park-2025, 参照2024-10-20)
【公共バスの停留所にある古本棚】~生徒のレポートより~
これは、ドイツのロイドリンゲンのまちでよく見られる、バス停に設置されている本棚である。この棚に住人が古本を持ってきて、読みたい人が自由に持ち帰ることができる仕組みになっている。本をこのような形で交換できる場が公共スペースにあることは、年齢層に関係なく、まちのコミュニティーの形成に有益であると考えられる。
次に、卒業生2人が北欧フィールドワークの体験談を共有してくれました。北欧フィールドワークについてはこちらの記事に詳細を報告していますが、まちづくりについて2人が特に魅力に感じたことをここでご紹介します。
【北欧フィールドワークで訪れたまちの魅力】
● コペンハーゲン
・ 自転車専用道路が整備されていて、電車に自転車を乗せることができるなど、自転車での移動がスムーズにでき、カーボンニュートラルなまちを目指している様子がわかった。
● スウェーデン
・ マルメ図書館には飲食や会話をしながら作業ができる、開放的なスペースが用意されている。
・ 新鮮な野菜、フルーツなどが売られている市場
・ 建物が不規則に配置されている
→ 住人のコミュニティスペースが生まれる、また海風を防ぐ役割があったり、車が入れないことで子供が安全に遊べるスペースができる。
・ 下の階はホテル、上の階は住宅に利用するなど、人の通りを工夫した構造(レイヤー)の建物が見られる。
これらのまちの魅力には共通点があり、どれも人々の生活の質を向上させる取り組みであることに気づかされます。体験談を聞いた生徒たちは、日々の生活の中で何が大切なのかを考えるいい機会となりました。様々な角度からまちの魅力を感じとり考察していける力を、海外を訪れた生徒たちの体験談を聞いて、また実際にこれからいろんなまちを訪問して身に付けていってほしいと思います。
【夏休みの課題報告】
今日の講座の後半は、夏休みの課題の報告をしました。夏休み前に選んだまちづくりのテーマに沿い、訪れた場所で実際に見たこと、調べてきたことをまとめたプレゼン資料を見ながら、自分の取り組み内容を共有し、ディスカッションをしました。