SSS(高校1年生)武田重昭先生 講演の振り返り
- 2023.07.12
- 授業
前回の講座では大阪公立大学の武田重昭先生の講演を聴き、パネルディスカッションを行って、シビックプライドとまちの魅力について考える貴重な機会を得ることができました。今回の講座では、講演後に1年生から提出されたコメントをいくつか紹介し、講演を振り返ります。
● 生徒のコメントより
・今までは、まちづくりは選挙で選ばれた権力のある大人たちが作り上げていると感じていました。でも、「街」を作り上げていくのはその地域に住んでいる人全員であって、自分もまちづくりをしていくメンバーの一員なんだという今まではなかった当事者意識を持つことができました。
・先生がおっしゃった「この街で生きる自分が好き」という言葉が凄く心に残っています。この言葉のような考え方で自分が住んでいる街をもっと魅力的な街にしたいなと思いました。
・まちづくりにはお金などを求めるのではなく、人との関わりによって精神的に満たされる幸福感が大切だという感覚を多くの人に感じてほしいなと思いました。まちづくりの根本となるのはお金で解決する施設の建設よりもその街をどう使用していくかという人の意思のほうが大事だなと思いました。
・今日お話を聞いて、街は人々の人生そのものといっても過言ではないほど重要な役割をはたしていて、魅力的な街というのは魅力的な人生や体験、幸せな生活に直結していることを知り、将来街づくりに関わりたいと思いました。
・私は海外と日本、どちらの生活も経験したことがあります。なので、両方の経験をもとに家のある街に政策を考えて提案してみるのも面白いと思いました。
・日本では、個人個人が周りに働きかけなければ変わらないというような当事者意識が低く、文化的な特性ではあると思いますが、先生がおっしゃっていたように現代の社会ではヨーロッパのようにそれぞれが良い街にしていくために少しずつ行動していくことが必要だと思いました。
● 後半はSSSの担当教諭より、AIを使ったコメントの分析や効果的なコメントの書き方についてのレクチャーがありました。
・谷口教諭より
生徒から寄せられたコメントをAIで分析する方法と分析によりわかったことを紹介。
分析によると、多くのコメントに「まちづくり」、「シビックプライド」、「コミュニケーション」などといった重要なキーワードがたくさん使われていることがわかる。また「心強い」、「素晴らしい」、「うれしい」などのポジティブな単語も多くみられる。このような分析方法があるということを知っておいてください。
・朴元教諭より
みなさんのコメントのデータ分析をうまく利用し、先生の関心事とみんなの関心事がうまくマッチングした部分が多ければ、先生の話がみんなにうまく伝わっていたことがわかります。効果的なコメントの書き方として、どこにポイントを絞って聞いたらよいか、ノートやメモを残すクセをつけるとよいです。
● 夏休みの宿題について
・吉田教諭より
夏休みの課題は、自分の住んでいる(住んでいた)まちの魅力、またはお友達が住んでいる(住んでいた)街の魅力を伝えるスライドを1枚作成することです。まちが重点的に取り組んでいる政策や課題を入れて、観光案内などではなく、「住む」という視点でまちの魅力を伝えるスライドにしてください。夏休み明けに、授業でプレゼンしてもらいます。
・北川教諭より
スライドを作るときは、まちの魅力を発信するために、写真や図形など、視覚的なものを有効に利用しましょう。
「写真、イラスト、図などを効果的に利用し、フォントや配色を考え、『映える』作品を作ること!」
夏休みは自分たちが住んでいる(住んでいた)街や興味をもった街について見聞を広げるチャンスです。先生のレクチャーで学んだことを実践して、街の魅力を効果的に発信するスライド作成に取り組みましょう。