SSS(高校1年生)シビックプライドと住んでいる(いた)まちの魅力
- 2024.07.11
- 授業
前回の講座では大阪公立大学の武田重昭先生が遠く離れたベルギーとオンラインでつなぎ講演を行っていただき、生徒たちはシビックプライドとまちの魅力について考える貴重な機会を得ました。今回の講座では、その講演や1学期の講座を教員とふりかえり、最後に夏休みの課題の説明を聞いて1学期の講座を締めくくりました。
●武田重昭先生講演のふりかえり 帖佐教諭
皆さんが提出してくれた講演のコメントの中には、講演の内容から発展させて、いろんなことを考えたり、これまでの授業の取り組みとつなげて考えられていました。まちづくり、まちに対する見方や意識が変わった、これからの自分のまちの取り組みに役立てたいといった前向きな感想が多くみられました。コメントの一部をご紹介します。
●「自己紹介」の分析 谷口教諭
第1回SSSの講座の時に生徒の皆さんに答えてもらった「自己紹介」のアンケートについてテキストマイニングという手法を用いて分析をしました。テキストマイニングとは、データマイニング(機械学習や統計解析によって有益な情報を得ること)のうち、テキスト(文章)を対象として分析を行うものです。自由記述で答えてもらった回答の中でよく出てきたテキストが画面上に大きく表示される仕組みです。インターネット上のサイトで誰でも利用できます。このような分析方法があることを知り、研究を進めるにあたって、ご自分の1つのアカデミックスキルとして活用してください。
●アンケートに取り組む際の注意点 坂下教諭
今回生徒の皆さんにアンケートに答えてもらい、谷口教諭から面白い結果を見せてもらいました。これから生徒の皆さんがアンケートを作ったり、答えたり、その結果を見るときに注意をしてほしいことがあります。例えば大学の満足度ランキングのアンケートで、理由が「焼きたてのパンを食べられるから」といった理由の場合、大学の本質的なところが見えてきません。アンケートを作る際にはその本質的な良さを引き出し、うまく自分の資料にできるように心がけてほしいと思います。アンケートの意図が伝わり、答えてもらっているかというような懸念もありますので、これを決定打にするのはよくありません。世の中のアンケート内容や結果もよく見ると、不思議なことがあります。そのような視点を持ってほしいと思います。
●夏休みの課題について 吉田教諭
夏休みの課題は、自分の住んでいる(住んでいた)まちの魅力、またはお友達が住んでいる(住んでいた)街の魅力を伝えるスライドを1枚作成することです。まちが重点的に取り組んでいる政策や課題を入れて、観光案内などではなく、「住む」という視点でまちの魅力を伝えるスライドにしてください。夏休み明けに、授業でプレゼンテーションしてもらいます。日本語でも英語でもOKです。いいなとおもったまち、魅力的だなとおもったまちを取り上げるようにしましょう。
●課題の提出について 朴元教諭、北川教諭
夏休みの課題はグーグルクラスルームに提出してもらいます。夏休みの間に海外に行ってグーグルにアクセスできない生徒は注意してください。また1学期のSSS講座で配布したワークシートは記入をして2学期の最初の講座日に提出してもらいます。欠席をしていた講座は動画を見て取り組んでください。
夏休みは自分たちが住んでいる(住んでいた)まちや興味をもったまちについて見聞を広げるチャンスです。1学期の講座で学んだことを振り返り、まちの魅力を効果的に発信できるスライド作りに取り組みましょう。