SSS(高校1年生)京田辺市への政策提案
- 2024.01.09
- 授業
3学期に入り、SSS講座も残りわずかとなりました。これまでの講座を通じて生徒たちはあらゆる視点からまちづくりについて考えることができるようになりました。3学期はまとめとして実際に京田辺市に政策を提案することを目標に講座を進めます。早速今日の講座では「政策とは何か?」について話を聞き、続いて各クラスで政策課題の提案、発表に向けて意見交換をしていきます。
● 帖佐教諭 ~行政手法の考え方~
【政策とは?】
課題解決のための手段のことをいい、特に公共課題を解決するために立案される政策を公共政策という。
【公共政策の階層性】
政策(Policy)、施策(Program)、事業(Project)
【公共政策】
「目的」と「手段」で構成され、手段のことを行政手段という。
行政手段 : 規制的手段「~禁止」「~には許可が必要」など
非規制的手段 :「ごみを出す場合は自治体からごみ袋を買う必要がある」など
税金や利用料の徴収、補助金を出すなど経済的手法
・効果や実現のしやすさなども考慮しながら、何より自分たちが「こういう政策が実施されれば嬉しい」と思うような取り組みを自由に考えてみる。
・規制ばかりだと苦しくなるが、自由にするとやらない人が出てくる。そのバランスをどうするか、高齢者や子育て世代、こどもの立場などから考えみる。
・国レベルで決める内容や地方だけでは進めることが難しいものではなく、地方自治体でできるようなことがよい。
● まちの課題と政策案
講座の後半は各クラスでグループに分かれて冬休み中に取り組んだ課題について話し合います。
【政策提案をするグループ】
1.少子高齢化対策
2.市街地の活性化
3.交通政策
4. 公共施設やパブリックスペースの活用
5. 農業、観光業、その他産業の創出等
6. シビックプライドを高める政策
7.多様な市民の繋がりを育む政策
【グループワーク】
1.メンバーが考えた課題をワークシートに書く
2.「京田辺市が抱えている問題」や「その問題の解決のためにすでに取り組んでいる政策など」についてグループ内でシェアする。
3.課題について「自分が提案したい政策と予想される効果」または「他の都市が行っている政策と効果」をシェアする。
4.上でシェアした解決策について、効果や実現の可能性、やってみたいかと思うかなどについて自由に話し合って、メモをする。
5.グループ内で役割分担をする。
これから政策提案をするために、京田辺市のウェブサイトやSNSで発信される情報を調べ、グループで活発に意見交換をする生徒が多く見られました。 次回の講座ではクラス内でグループ毎にプレゼンテーションをしてもらいます。それまでに以下の課題をまとめて提出しましょう。
1) 政策案の基本的な内容(注目している問題点、政策の目標、政策の内容、政策の手段)
2) プレゼンテーションの原稿とスライド
生徒たちが考えた政策案を実際に京田辺市に提案することを目指します!