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SSS(高校1年生)京田辺市への提案の作成について

  • 2023.01.04
  • 授業

さまざまな街の住みやすさを実現するための取り組みについて学んできました。それぞれの立場の人が考え、それぞれに違った取り組みがありました。3学期は京田辺市への政策提案に取り組んでいきますが、今日は提案を組み立てるにあたり大切なスキルとなる「問題解決の方法」を知るためにその方法論を坂下教諭から学びます。そして実際に課題を通して実践します。

 

【提案を考える前に問題解決の方法を知ろう】


重要なこと

適当な思い付きではなく、最善、最速の手を打つこと

知識として積み上げられることを考慮し、継続的な取り組みが必要であること

思考プロセスを他の人びとと共有し新しい発想に活かしていくこと

⇒「勘」「雰囲気」「度胸」で勝負してはいけません!


●問題解決のプロセス

実際に物事を決めたり選んだりするとき、値段や質などを考慮するのと同じ

自分の状況の理解 →できていなければ謙虚な姿勢で学びながら取り組む

その分野について自分は知識や経験があるか→なければ謙虚な姿勢で学びながら取り組む

問題点は何か MECEを活用

↓   漏れなくダブりなく!

解決のための仮説

仮説を検証して解決策を立てる

実行する

成果や問題点を確認する

●実際の課題をもとに解決案も含めて考える

課題:勉強する時間がないので、改善したい

(1)まず対象である「時間」について、漏れなくダブりなく書き出してみる。

(項目の例) 睡眠、朝食、通学、授業、放課後、、、といったように時系列で

(2)それぞれの時間について検討し、手段を講じられるか考える。

(検討、手段の記入例)

睡眠→減らせない

通学→減らす→引っ越す、通学方法変更、寮に入る、転校する

それぞれの手段についてさらに影響度(効果)や難易度も検討する

(3)「時間」での検討が難しければ他の項目も検討してみる

(検討の例) 通学時間を有効に、授業時間を有効に、など

 

 

●過去の京田辺市への提案

過去のこの講座の生徒たちが京田辺市に提案した動画を帖佐教諭より紹介してもらいました。

『ジモteen’s map』地元のお店や特産物を巡る地図上のルートを作成しオンラインでも公開、更新していくというものです。地元高校生による取り組み、そして高校生らしいネーミング、実際のコースも例えば「男子より花コース」といった感じです。特産品の認知度の向上、おいしいもの、かわいいものなど小売業の振興、インスタ映えなど注目スポットの紹介と空き家を利用した高校生による展示などもコースに加え、若い世代が中心となって地元の再発見をすることを目的とし、シビックプライドの向上を目指しています。

●京田辺市の提案にあたり課題をしっかり理解する

さきほどの提案においても、「特産物が多いのに認知度が低い」、そして「空き家が多い」という2つの課題を取り上げていました。提案を考えるうえで、課題を知る大切さについて吉田教諭よりお話しを聞きました。課題をきちんと理解しないと、的外れな提案になってしまいます。いくつかの課題に対する京田辺市の取り組みについては、京田辺市のホームページでも紹介されています。まず皆さんには京田辺市の3つの課題をそれぞれピックアップしてもらいます。そしてその3つの課題に対して、どのような解決策があるのか。影響、難易度はどうか、調べ、共有し、そして話し合います。今日学んだ問題解決のプロセスを活かして解決策をみんなで考えていきたいと思います。