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SSS(高校1年生)京田辺市への政策提案 -クラス代表発表

  • 2023.02.18
  • 授業

京田辺市に政策提言をすることがSSSの最終目的ではありません。さまざまな地域、街があり、それぞれに違った視点、考え方があり、都市計画が行われているということを学んできました。その一環として京田辺市への提案をまとめ、発表しました。今日はそのクラス代表が学年全体の前で発表します。ワークシートへは、各クラスの発表の感想に加えて、気付いたこと、アドバイスなど記入します。京田辺市には提案と合わせてこちらもお渡しできればと考えています。

 

【A組 自転車レンタルサービス】

京田辺市がおこなった満足度調査で、住み続けたくないと答えた人の主な理由として「買い物が不便」という意見が多いことから、これに対する問題解決を提案。自転車レンタルアプリを開発、街、利用者の双方にメリットのある仕組みを取り入れ、その運用は住民の意見を取り入れながら発展させていく。質疑応答形式でより具体的な説明をする工夫を取り入れ説得力を持たせていました。

【B組 コミュニティカフェの活性化】

人と人の繋がりという観点からの政策提案。人の繋がりを深め、特産品の認知度も上げる。特に大学施設などを活用して若者を対象に地域の活性化を図る。カフェ駅などで宣伝、メニューの一部を地域の学校で販売、農業体験を実施する、SNSの活用。今ある街の魅力を再発見、大学生の多い街の特徴を活かす、実施可能性の高い提案でした。

【C組 普賢寺地域での少子化対策】

京田辺市が行ったアンケートから、普賢寺地域での子育てについての満足度が低く、特に公園の改善の要望があることから、普賢寺公園と公民館のリニューアルの提案。全世代の楽しめる公園の整備、ウォーキングエリア、遊具、地産地消の素材を扱うキッチンカーの出店。公民館では保護者の情報交換の場、支援受付の窓口、学びの機会を設定。同志社と京田辺が繋がり、合同イベント、特技でフランプリ、大学教員による子どもたち向けの講座、農業体験、すぐには難しくてもワクワクさせられる提案でした。

【D組 少子高齢化対策と保育サービスの在り方】

一刻の猶予を許さない少子高齢化の一方で、待機児童が減少しない現状の双方の解決策として、若い世代が子育てのしやすい京田辺市を目指す提案。保育園の入所希望者を条件を元に点数化し、誰がどの程度必要としているかを明確化、効率化を図る。地域のベビーシッター制の導入。問題解決と地元の雇用も創出する提案でした。

【E組 田辺公園活性化案】

「京田辺市の公園の数、何個が知ってますか?」101個ある公園ですが整備が行き届かず十分に活用されているとはいえないことから、放置林の整備による田辺公園の拡大を提案。カフェ、ランニングトラック、人工芝エリアの増設とそれらを活用したイベントの開催で住民の憩いの場所に、また人びとを集め繋がる場所に。公園でのマーケットでの特産品の販売等、公園の活性化によりさまざまな複合的な効果も狙った提案でした。

【F組 グランピング施設を建てる!】

自然を整備してグランピング施設をつくり、まちの活性化、誇れるまちを目指す提案。話題性と若い世代からの指示、自然保護の取り組み、補助金など利用した金銭面での取り組みやすさ。話題性で市外からの人も呼び込み、自然保護という観点でも観光につなげる。関西の真ん中であるのに静かな立地、コロナでのアウトドアの見直し、またコロナ緩和後の観光業復活の兆しの中で実現可能性の高さを訴える提案でした。

 

全クラスの代表の発表が終わりました。どのクラスの提案も個性があり、プレゼンもとても上達していました。なにより楽しんでいる様子がとてもよかったです。地域を限定したもの、全体にしたもの、取り組みやすさもそれぞれ差が生じました。ただこれは、1年間の学びのまとめとして取り組んだ課題であったため、学んできたことや知識がどの程度活かされていたかもとても大きなポイントでした。聞き手としては、しっかりその点を理解できたかどうか。実際に自治体が取り組むとなればどれくらい大変なことか、課題の解決は容易ではないことはよくわかったはずです。正解は1つではないこと、さまざまな意見を聞くことの大切さを学んだと思います。発表の仕方や結果だけに注目するのではなく、どのようにしてそこにたどり着いたかという過程をみることも大切です。そういったことを振り返りながら、最後のまとめの課題に取り組んでください。