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SSS(高校1年生)大阪公立大学 武田重昭先生の講演について

  • 2022.05.28
  • 授業

●武田先生の研究内容について

人生と都市を魅力的にする「パブリックライフ」について研究をされている大阪公立大学の武田重昭先生です。


大阪公立大学 生命環境科学研究科 緑地環境科学分野

武田 重昭先生の研究内容について

住宅団地やニュータウン等の計画的に整備された集住環境におけるオープンスペースをはじめとする都市の緑地空間を対象として、その空間形態とそこでの生活行動や運営の仕組みとの関係性を分析し、保全・継承すべき緑地環境の特質を明らかにするとともに社会状況の変化に対応した活用の方法や生活者の新しい関わり方によるマネージメント手法について研究を行っています。                    (大阪公立大学ホームページより)

人生と都市を魅力的にする「パブリックライフ」について研究しています。UR都市機構、兵庫県立人と自然の博物館を経て、現職。共著書に『シビックプライド』『いま、都市をつくる仕事』『都市を変える水辺アクション』ほか。共訳書に『パブリックライフ学入門』               (武田先生のTwitterアカウントより)


自分だけが心地よく魅力を感じているのではなく、街全体が魅力的、そこに住む皆が心地よく生活できること、それがパブリックライフです。武田先生のご研究の中にはまちづくりに関するこういったワクワクするKeywordが登場します。



オープンスペース;開かれた、誰でも使うことのできる空間

マネージメント手法;運営の方法

パブリックライフ;公共の生活、プライベートライフの対概念

シビックプライド;市民としての誇り



 

●●なぜ武田先生に講演にきていただくのか

街や都市についての、新しい視点について、学んでもらいたいと考えています。

問い「魅力的なまちとはどのようなまち?住みやすいまちとは違う?」

武田先生が共著者、共訳者のお1人でもある次に紹介する2冊の本を読んでみると「魅力的な都市はどのような都市か?」についての考察を読み取ることができます。

★魅力的な都市とはどのような都市か

『シビックプライド 都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会議、2008年)

例えばヨーロッパは、小さな都市もそれぞれ特色があり、また趣があります。住民が関心を持って関わっていて、まちに愛着を持っています。この著書の中では、そのプロセスに注目し、都市の再生政策を進める上で市民の街づくりに関するコミュニケーションがとても重要なこと、そしてそれがあって初めてより多くの市民の共感のもとに計画が進み、人々の都市に対する愛着が生まれることについて解説されています。

★パブリックライフが注目されるようになった歴史的背景

『パブリックライフ学入門』(鹿島出版会、2016年)

今から60年も前に、NYの都市計画についてジェイン・ジェイコブスが味気ない空虚な未来都市像を批判したことが当時は革命的であったこと、そして現在では都市を使う人々の姿が政治家やプランナーに見えるようになり、都市住民=パブリックライフが活性化するよう、積極的に計画することができます。かつて軽視されたパブリックライフは、21世紀に入り今では都市の魅力に大きな影響を与える確立した分野になりました。

 

●●●この大変貴重な機会に、武田先生からどのようなことを学ぶのか、そしてどのような準備をして臨めば良いでしょうか。

本日の課題:先生の研究などの中で興味を持った内容または質問したい内容をまとめてください。

せっかくなので、ここでしかできない質問、武田先生にしか聞けない質問がいいですね!

 

【参考リンク】

https://sotonoba.place/sotonobaradio11 ソトノバラジオ

https://book.gakugei-pub.co.jp/campaign/covid-19_takeda/ コロナ関連特別寄稿

「大きな時間のなかで考える都市の未来:6つの変化の兆しから」武田重昭

https://citylabtokyo.jp/2020/09/18/200920-eventreport-aiba-takeda/ City Lab Tokyo大阪市郊外のまちづくりのこれから(饗庭伸さんとの対談について簡単な紹介)

【問い:あなた自身は豊かなパブリックライフをデザインすると聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?またパブリックライフが充実した街に住みたいと思いますか?】

自由に意見をまとめてみることで、イメージがつかみやすくなり、講演を聴いても理解が深まると思います。

 

○まとめ

人によって理想の街は違うもの。そして、イメージするパブリックライフも多様です。でもそういった人達が自分のまちづくりのために有意義に意見を交わし、街を創ることができれば楽しそうだなとも思いませんか?住む人達が積極的に意見を交わすことができる街の仕組みや制度が整っていけばとても理想的だと言えそうです。それでは実際に武田先生のお話を伺うのを楽しみにしっかり準備をしましょう。講演は6月11日の予定です。