SSS(高校1年生)Introduction
- 2023.04.10
- 授業
文部科学省の委託事業であるWWL(World Wide Learning)コンソーシアム構築支援事業の拠点校となり4年目を迎えました。同志社国際高等学校が拠点校となり、同志社大学等と協働して新しいカリキュラム開発を行い、国内外の連携校とともに取り組んでいきます。プログラムのテーマはSGHで取り組んできた「環境問題」から発展させ、環境に配慮した理想の街、住み続けたい街の探求をテーマに「まちづくり」としました。今日は、高校1年生の必修科目「SSS(Sustainable Society Study)」初回の講座です。SSSは各学期に数回開講します。この講座では未来を考える指標として「SDGs」を用い、「SDGs」の視点をもって街のあるべき姿を考えていきたいと思います。そして2年生「SSR(Sustainable Society Research)」、3年生「SSD(Sustainable Society Design)」では選択科目として展開され、興味を持った生徒は3年間を通じて共通したテーマで学びを深めていくことができます。
● 同志社国際高等学校WWL構想図
既存の学習 : すでに見出された事実や法則性を学ぶ。
SSSでの学習: 既存の学習を進めながら、さまざまな知識を使いながら俯瞰的な視野にたって、答えのない問題について考える。
住む場所というのは誰にとっても関わりがあり、またここには、環境、交通、教育、産業などさまざまな要素が含まれています。
住んでいる街、住んだことのある街、訪れた街、その中で「この街はいい街だな」と思ったことがあると思います。より住みやすい、持続可能な街になるためにどうすればよいか考えていきます。
「誰一人取り残さない」持続可能な社会を構築するため、国際連合でSDGsが採択され、2030年まで達成すべき目標が定められました。SDGsには17の目標と169のターゲットが定められており、地球上に暮らす全ての人に課された目標です。
【SDGsの17の目標と169のターゲット】
この17の目標は相互に関連しあっているといわれていて、私たちはこの中の目標11「包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間環境を実現する」、つまり皆が暮らしやすい持続可能なまちについて考えていきます。
【SDGs#11「住み続けられるまちづくりを」】
私たちの生活にも密接にかかわってくるのが目標11です。まちづくりというと、行政のすることという印象をもっているかもしれませんが、高校生にもできるまちづくりはあります。地球の人口は77億人、これから人類はどうなるのか、自分たちが生きていく世界が豊かであった方がいいに決まっています。皆で考えましょう!そもそも学ぶことはそのためにです。
・問題の分析 analysis
・調査 research
・考える・批判的な思考 critical thinking
・話し合う・相談する discussion
・まとめる summarization
・発表する presentation, report
グローバル化が進み、多様な社会における問題解決にあたって答えは1つではありません。この講座でも、多様な角度から問題にアプローチします。そこで、さまざまな科目の教員が関わり1つの講座を受け持つというスタイルを取っていることも大きな特徴です。この講座を担当する教員の ① 住みたいまちと ② その理由について話してもらいました。
■A組担当 坂下淳一教諭
① 京都に住み続けたい
② 人口、都会田舎、サイズ、などのほど良さ
海外ではアムステルダムが運河のよい雰囲気と自転車の利便性魅力
■B組担当 朴元婀怜教諭
① 日本/新宿
② 住みよさ
好きな街は人それぞれだけれど、住んでいる人たちがこんな風にしたいとイメージが持てるといい
■C組担当 谷口健太教諭
① 宮崎、タイ
② どちらも温暖な気候、趣味のゴルフが一年中できる
初担当でこの講座を通して自分の街への視点がどう変わるか楽しみ
■D組担当 北川浩二教諭
① シアトル
② 芸術、カフェ文化、企業が元気
生まれも育ちも京田辺で定年はSDGs達成の2030年、講座を通して受け止める側から関わる側へ
■E組担当 吉田恵都子教諭
① 別府
② 温泉のあるまち
海外では、料理好きなので、美味しいものが集まるポールボキューズの拠点でもあるリヨン
■F組担当 帖佐香織教諭
① パリ
② 個人商店、公園、歩く楽しさ
日本では、オープンカフェやパンやさんが点在し、海も山も近い芦屋の武庫川沿いの雰囲気が好き
この講座を引き続き担当する教員も、今年から始めて担当する教員も、この講座を通して生徒たちと一緒に学ぶことを楽しみにしています。
これから一年、まちづくりを楽しく学んでいきましょう!