校長ごあいさつ

Greeting

国際社会で活躍する人材の育成をめざして

日本の国際化が急速に進んだ1970年代、海外で活躍する日本人の数が多くなるにつれて、海外で教育を受けた子ども達の帰国後の教育が学校現場でクローズアップされるようになりました。同志社の創立者である新島襄は、江戸時代の末期よりアメリカに留学し、アメリカの大学を正規の学生として卒業した初めての日本人であり、いわば、日本初の帰国生徒ということになります。そんな新島襄によって作られた同志社が、帰国生徒教育に本格的に取り組むことは当然の流れでした。そのような背景の元、同志社創立100周年を迎える節目の時に設立されたのが同志社国際中学校・高等学校なのです。

同志社国際高等学校は1980年に、同志社国際中学校は1988年にそれぞれ開校し、今日まで30年を越える教育の実践を積み重ねてきました。30年の教育実践から築き上げた本校の教育とは、帰国生徒、国内一般生徒に関わらず生徒1人ひとりを大切にするというシンプルな教育でした。しかし実際にそれを行うのはとても大変なことなのです。例えば、本校では多くの科目で習熟度別クラスを編成して授業を行っているので、生徒は自分に合った授業を受けることができます。

またそれ以外に、本校は、帰国生徒と国内一般生徒が共に学ぶことをとても大切にしています。そのことにより、お互いの多様な経験が共有でき、帰国生徒も国内一般生徒もグローバルな感覚を身に付けることができます。そして、本校では、自ら課題を設定し、問題を解決する力を重視した学習形態を多く取り入れています。本校での学びにより、生徒たちは以下の力を身に付けていきます。

  • 1.深い知識
  • 2.高い語学力
  • 3.他者を認め尊重し、対等に意見交換できる力

本校でこれらの力を身に付けた卒業生達の多くは、大学では研究活動においてリーダーシップを発揮し、そして卒業後は国際社会で活躍しています。皆さんも、ぜひ本校で学び、真の国際人をめざしてください。

西田 喜久夫
同志社国際中学校・高等学校